10年以上愛用中のフランク ミュラー「サンセット」。“トラッドの王道”を感じさせる水色×白×ベージュの色合わせが大好きなので、いつも時計がちょうどいい差し色に。

時計はいつも私のもとに、家族の絆とともにやって来ます。初めての本格時計は、高校2年生の時に父から贈られたロレックス。ちょうど私が生徒会に入ったタイミングで、それを応援してくれる意味があったのだと思います。また、父は昔からおしゃれが大好きで、時計や靴、ネクタイのコレクションに加え、スーツもオーダーするタイプ。この時計のプレゼントにも「そろそろ“本物”を持って、モノを見る目を養った方がいい」というメッセージが込められていたようです。当時はあまり価値がわからず、これしかないので着けていた感じでしたが、軽くて丈夫、まったく壊れないので、20年以上経った今でも現役で愛用中。最近になって、歴史あるブランドの偉大さをあらためて痛感しています。

その後、2本目の時計は、長男出産の記念に購入した、主人とお揃いのフランク ミュラー。数あるブランドの中から選んだ理由は、男性にもスマートにフィットする佇まいや末長く愛用できるデザイン、文字盤の見やすさでしたが、特にすっきりと明確で独創的なビザン数字が大きな決め手に。実際、それは息子にとってもわかりやすかったようで、幼い頃から私の手元を覗いては「いま○時だね〜」とお喋りしていました。イエローゴールドとベージュのベルトは肌馴染みがよく、シーンを選ばずほどよいクラス感を添えてくれます。育児中も、この時計をして出掛ける時は、いつもより背筋が伸びる気分に。何より、私にとってこの時計は、母親となった記念。今でも着けるたびに、母である喜びを感じさせてくれます。

おしゃれ好きでプレゼント好きだった父から贈られたロレックスは、何年経っても色褪せない完成されたデザインも魅力。同じく40歳の記念に父から貰った、サファイアのリングと。隣りの写真は、若かりし頃の父と12歳の時の私です。


CREDIT:
(フランク ミュラーのカット)
シャツ/マカフィー
ホワイトデニム/マカフィー
手首に巻いたスカーフ/エルメス
カバン/アニヤ・ハインドマーチ

(ロレックスのカット)
デニム/アモ
ブルーサファイアのリング/ノーブランド

PROFILE 辻川 舞さん

1977年生まれ。男の子2人の母であり、ライフオーガナイザー。 長男出産後に専業主婦になり、片付けと育児に悩み悶々とした日々の中ライフオーガナイズに出会い、思考の整理から始める考え方に共感し、ライフオーガナイザーに。現在は会社員として働きながら、傍らにライフオーガナイザー活動をしています。ブログ:南大阪のライフオーガナイザーの片づけの先の暮らし

Instagram:@maitsujikawa

 

NEWS PICKS from EDITORS

ミステリアスな輝きを纏う
マザー オブ パール コレクション

マザー オブ パールがいっそうエレガントな雰囲気を纏わせる、人気の「トノウ カーベックス」。PGのケースと同色のインデックス、白のストラップが、パールそのもののような気品を醸し出して。時計「トノウ カーベックス マザー オブ パール」(18KPG×クロコダイルストラップ)¥1550000(税抜)/フランク ミュラー(フランク ミュラー ウォッチランド東京)

1992年のブランド創設以来、瞬く間にその名を世に知らしめたフランク ミュラー。洒脱なセンスと革新的な想像力は、誰もが平等に持つ“時”を豊かに昇華し、多くの人々を魅了してきました。そんな天才時計師が生み出した最新作は、“自然の神秘”を体現するマザー オブ パールを用いたコレクション。真珠母貝を薄く削り取り文字盤に加工する、緻密な職人技を要するマテリアルは、まさにクラフツマンシップの結晶といえる腕時計にこそふさわしいのかもしれません。光の屈折により予測不可能に反射するミステリアスな輝きは、トノウケースとビザン数字のアイコニックなスタイルに新たな表情を。大自然に育まれた虹色の艶が、ノーブルでたおやかな女性らしさを表現してくれます。

構成・文/村上治子