立教ミモレ大学 開講!

2017.10.20
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齊藤孝浩さんに学ぶ「ファストファッションの次にくるもの」&ワークショップスタート!

10月14日。キャリアアップ連載講座の二回目は、ディマンドワークス代表・ファッション流通コンサルタントの齊藤孝浩さんによる「ファストファッションの次に来るもの」の講演と、ミモレでも活躍しているスタイリストの室井由美子さんとナノ・ユニバースのデザイナー・大久保佳菜さんを招いたワークショップの2部構成でした。齊藤さんの緻密なファストファッションビジネスと、キャリア女性を応援する“大人ブラウス”について、受講者の皆さんと熱い議論を繰り広げました。

第2回講義は、立教大学高岡教授によるご挨拶で幕開け!


ファストファッションの台頭で流通イノベーションが起こった

「全身をハイファッションでコーディネートしている人なんて今ではほとんどいなくなったのでは? 今の“おしゃれなファッションコーデ”といえば、ハイブランドとファストファッションブランドを上手に活かしたミックスコーデがスタンダードになりつつあります」と齊藤孝浩さん。齊藤さんといえば、グローバルな商品調達からローカルなチェーンストア運営まで豊富な実務経験を持つファッション流通コンサルタント。総合商社(製造)、欧州ブランド日本法人(輸入卸)、アパレル専門店(小売業)などで勤務した経験をもとに、国内外のファッション流通を取り巻く環境をわかりやすく解説する専門家として活動しています。齊藤さんの著書『ユニクロ対ZARA』(2014年・日本経済新聞出版社)はその年のベストセラーとしても有名に。ファストファッションから見えるファッションの歴史の変遷、流通の動き、ファッションビジネスの行方まで、たっぷりと講義いただきました。


日本のファッション流通を変えたファストファッション

「“ファストファッションから見るファッションビジネス”と言うと、何だか難しい話のように聞こえますが、実は皆さんの生活と密接しているんですよ。そのひとつがファッション流通のイノベーションです」と齊藤さん。

「たとえば、今まで手が出なかった高額なデザインの洋服もお値頃価格で買えるようになったり、(商品を手に入れるまで)ものすごく時間がかかっていたのに、最近はすぐ手に入るようになったとか。これがまさにイノベーションなのです。欲しいと思うときに適正な価格で確実に手に届く戦略こそ、上手な売り方。それを上手にビジネスとして成功させたのがファストファッションブランドなのです」。世界のトレンドをいち早く取り入れ、それを消費者のニーズにいかに合わせて提供するか。センスとスピードが求められるのがファストファッションビジネス。齊藤さんの今までの経験と数字から読み解く事例は、とてもわかりやすく、ためになることばかり。

なじみ深い『ZARA』と『ユニクロ』を例にあげ、分かりやすくファストファッションの解説を進めていく。


ファストファッションの次なるモノは?

「今は品質の良さは当たり前の時代です。さらに、リーズナブルなお値段で消費者に提供することをかなえたのが『ユニクロ』『ZARA』『H&M』などのファストファッションなのです。でも、時代はその先へと動いています。ファストファッションのその先は? ファッションビジネスのこれからはどうなっていくのか、今回の講義の核心へと迫っていきました。自らの生活に今後のファッションビジネスがどうからんでくるのか、受講者全員が前のめりになって聞き入っていました。


人気スタイリスト&デザイナーとつくる! 体験型ワークショップ開催

齊藤さんの講演を終え、後半はワークショップへ。スタイリストの室井由美子さんとナノ・ユニバース・デザイナーの大久保佳菜さんのセッションによる臨場感あふれるコラボ製作過程を体験できるワークショップ。 キャリアアップをサポートする今回のミモレ大学らしく、ビジネスシーンで活用できるアイテムの商品化を受講者に追体験していただくことに。

ミモレの連載でもおなじみの室井さんと昨年ミモレ×ナノ・ユニバースのコラボセットアップのデザインも担当されたデザイナーの大久保さん。

「きちんと感のあるトップス」「上半身をきれいに見せてくれるブラウス」「TPOや季節を選ばず通年使用できること」など受講者からも活発な意見が出て、デザイナーの大久保さんがその場でササッとデザイン画をおこし、アイテムの方向性を絞っていきます。

「初回からこんな活発な意見が飛び交うとは思わなかったですね。ミモレの読者さんはファッションに対するこだわりも強く、刺激になります」(室井さん)
「普段はデザイン室にこもっているので、皆さんの意見を生で聞くことができるのは嬉しいですし、勉強になります。素敵なアイテムを一緒につくっていけたらいいな、楽しみです」(大久保さん)。

具体的な商品を見ながら、受講者からの意見を吸い上げ、デザイナー大久保さんがその場でデザイン画を描いていきます。

次回はデザインの方向性を決定し、生地や色の選び方へと進んでいきます。自分たちの意見が商品化されるワークショップということで、初回から積極的に意見も出て、「全員が出来上がったアイテムを着て集まりたい!」というご意見も。仕上がりが本当に楽しみ!​

講師の方々、ミモレスタッフも参加した有志による授業後の懇親会にもたくさんの方に参加いただきました!

受講者の方から届いた感想PICK UP!
「ZARAとユニクロ、それから世界的な動きのこと、とても興味深くて面白かったです」

「齊藤先生の講義がとてもわかりやすく引き込まれていく感覚で、もっと詳しくおうかがいしたいと思いました!」

「身近なファストファッションのお話でしたので、自分が体感していることと擦り合わせながら聴くことができました」

「小売りマーケットの大きさの順位やマーケットの変化が消費者の求めるものからどのように変化するかなど、はっきりと数値やデータとしてとらえられたのがとても良かったです」

「ワークショップはお洋服はできるまでの過程を垣間みることができて、とても面白いです!」

「型選びだけでもこんなに色々な意見がでるのかとビックリしました!」

取材・文/長谷川真弓
 

来週の講義は、マーケティングライター・世代・トレンド評論家・牛窪恵さんによる「ワークライフバランス時代の女性のセカンドキャリアの築き方」についてです。