年を重ねたある時、これまで着ていたスーツが似合っていないかも…と感じた経験はありませんか? ビシッとしたスーツをまとった男性と並んだ時には、みんな仕事ができそうなのに、自分だけ頼りなさそうに見えてつい気後れしてしまったことはありませんか? 仕事でも重要なポストを任されるようになるミモレ世代にとって、スーツはまさに働く私の戦闘服。なのに、デイリースタイル同様、仕事服においても、しっくりくる一枚が見つからない「おしゃれ更年期」に直面してしまうのです。そんな悩みを解決すべく、元会社員スタイリストの川上さやかさんが、ミモレ世代にぴったりの3つのスーツブランドを、そしてベストな一着を探し出してくれました。

PROFILE 川上 さやかさん

大手金融会社のOLからスタイリストに転身した異色の経歴の持ち主。シンプル&ベーシックをただの地味に終わらせず、上品な女らしさと洗練感をもたらすテクニックをトッピングする、リアルな通勤コーディネートに定評がある。



1. “ジョゼフ”のブラックスーツ
ノンストレッチとストレッチ、巧みな生地の使い分けで、動きやすさと美シルエットを両立!

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ジャケット¥59000、パンツ¥31000/ジョゼフ(オンワード樫山) ブラウス¥23000/ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI)  ベルト[参考価格]¥14000/アンボワーズ(アマン) ソックス¥2400/ピエールマントゥー(ステッラ) バッグ¥34000/トフ アンド ロードストーン(ティーアンドエル) ¥46000/ペリーコ(アマン)  時計¥85000/サントノーレ(栄光時計)  ピアス¥110000/ウノアエレ(ウノアエレ ジャパン)

「とにかく着た時のシルエットが美しく、感動したのがこの“ジョゼフ”のブラックスーツ。胸やお腹が当たるジャケットの前面は、あたりが出ないノンストレッチ仕様で、肉感を拾わないんです。大人の女性にはなんともうれしいポイント。一方、腕や背中はキックバックのよいジャージー素材ならではの快適さがあります。だから、1日中ジャケットを着ていても、窮屈に感じることはないし、そでをキュッとたくし上げても動きを制限されることもないからノンストレス。パンツは、体のラインをカモフラージュできるテーパードシルエットです。ウエストのはき口がすっきりとしたデザインになっているので、お腹周りがもたつかない利点も備えています。このスーツの魅力は、黒でもマットすぎないという点にもあります。光を受けるとキラキラと輝き、軽やかな印象に見えるのです。黒でも大人の女性を地味にならず、さりげなく華やかに盛り上げてくれるのもありがたいですね」(川上さん)


2. ブルックス ブラザーズのスカートスーツ
アームホールやウエスト周りの適度なゆるさが大人の女性にやさしい一着

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ジャケット¥64000、スカート¥29000/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン)  シャツ¥27000/オールド イングランド(ナイツブリッジ・インターナショナル) タイツ¥630/アスティーグ(アツギ) バッグ¥39000/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山店) ¥46000/ペリーコ(アマン) ブレスレット¥120000/ウノアエレ(ウノアエレ ジャパン)  イヤリング¥15000/ファンエンパイヤ

「スカートスーツなら、スカートがひざ下までの丈であるということがとても大事です。大人の女性にとって、ひざ上丈のスカートは、心もとない感じがしますし、今どき感に欠けてしまいます。一見、シンプルに見えるスーツも、アップデートが欠かせないのです。このスーツは、アメリカンクラシックスタイルの代表ブランド、“ブルックス ブラザーズ”のもの。ウエストは女性らしくシェイプされていながらも、ウエスト周りや身幅に適度なゆとりがあるから、大人の体をやさしく包み込んでくれます。若いコブランドにありがちな、極細のアームではないので、肩や腕、背中側の体の丸みを拾いません。ジャケットの前身ごろや、スカートのウエスト部分に効いたステッチも、メリハリを生んで、すっきり感を高めてくれています」(川上さん)


3. “オールド イングランド”のストライプスーツ
男性と肩を並べても自信がもてるロロピアーナ社製の上質な素材感にうっとり!

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ジャケット¥79000、パンツ¥49000/オールド イングランド(ナイツブリッジ・インターナショナル)  ブラウス¥16000/ポール・スチュアート(SANYO SHOKAI) ベルト¥12000/メゾンボワネ(ウィム ガゼット 青山店)  バッグ¥41000/トフ アンド ロードストーン(ティーアンドエル)  ¥7778/マミアン(マミアン本店 カスタマーサポート) 〝ワンエーアールバイウノアエレ〟のピアス¥12000、〝ウノアエレ〟のバングル¥145000/ウノアエレ ジャパン

「スーツのように、大きい面積で上下同素材を取り入れる時は特に、素材の良し悪しがはっきりと露呈してしまうものです。同じようなキャリアをもつ同世代の男性たちは、スーツの生地選びに格別のこだわりを持っていますよね。若いときには、自身の肌のツヤでどうにかなっても、ミモレ世代になると、上質な生地がもつオーラに頼ることも必要だと思います。ロロピアーナ社と言えば、イタリアを代表する最高級の服地メーカー。その生地を使った“オールド イングランド”のスーツは、その適度な光沢感ゆえ、ひと目見て、上質なものだというオーラを放つ逸品です。さらには、デザインも秀逸。注目すべきは、ジャケットのすそのフロントカットが丸くカーブを描いていること。このおかげで、かしこまった場など、第2ボタンまで留めた状態で着席をしなければならない時でも、フロントがもたつかないから便利なのです。パンツは、後ろのポケット位置が高めに付けられているので、ヒップアップ効果もありますよ」(川上さん)
 

次回は、ジャケット編をご紹介します。お楽しみに!

【お問い合わせ先】
アマン(アンボワーズ) tel. 03-6805-0527
アマン(ペリーコ) tel. 03-6419-7240
ウィム ガゼット 青山店 tel. 03-5778-4311
ウノアエレ ジャパン tel. 0120-009-488
栄光時計 tel. 03-3837-0783
オンワード樫山(お客様相談室) tel. 03-5476-5811
SANYO SHOKAI tel. 0120-340-460(カスタマーサポート)
ティーアンドエル tel. 03-6455-5520
ナイツブリッジ・インターナショナル tel. 03-5798-8113
ファンエンパイヤ tel. 03-6418-7933
ブルックス ブラザーズ ジャパン tel. 0120-185-718(フリーダイヤル)
ポール・スチュアート 青山店 tel. 03-3406-8121
マミアン本店 カスタマーサポート tel. 078-691-9066

撮影/目黒智子、武藤誠(静物) スタイリスト/川上さやか
モデル/加藤秀子 ヘア&メーク/森 ユキオ(ROI) 構成/高橋香奈子