お値段が手頃になり、日本でも2割以上の人が持っているというハンドブレンダー。でも離乳食やスムージーくらいにしか使っていないケースも多いようです。そこで、圧力鍋やノンフライヤーなど、定番から最新のものまで各メーカーの調理器具や調理家電を試し、数多くの公式レシピ本を手がけてきた村田裕子さんに、「そんな意外な使い方があったの?」という活用術を教えてもらいました。

『毎日使える! ハンドブレンダー』(講談社)という著書もあり、ハンドブレンダーを20年以上にわたり料理研究家としても主婦としても毎日のように使っている村田さんは、「手がかかって見える面倒くさい料理にこそ、ハンドブレンダーが真価を発揮する」と明言します。(2回シリーズ)


手を使わず安全、洗うのも簡単だから、
これなしではもういられない!

みじん切りの野菜を料理にたっぷり入れて、手作りのソースやたれで塩分や油分を控えたい。でも、それを手と包丁でやろうとしたら大変な手間だし、包丁にまな板、ボウル、泡立て器など、洗い物だって増えてしまいます。その点、ハンドブレンダーはとにかく手軽。作るときは食材をガーッと混ぜて、洗うときは洗剤を入れた水でガーッと回すだけだから、工程が驚くほどシンプルになります。添加物なしで離乳食や介護食も作れるから、赤ちゃんや高齢者がいる家庭には欠かせません。

料理が苦手という人にも、ハンドブレンダーはおすすめです。スティック状のミキサーと接続して使う「チョッパーボウル」は、ぜひ一緒に使っていただきたい優れもの。パワーがあるので、肉や魚介類など切りにくい食材も手を汚さず、あっという間にミンチにできます。「れんこんのえびはさみ焼き」といった、いかにも料理上級者に見える手の込んだ料理が得意中の得意なんです。


根気のいる作業を任せれば、
おせちも大晦日からで間に合う!

グッと肌寒くなって、いよいよ今年も終わりという気持ちになりますね。家に人が集まるシーズンも、やっぱりハンドブレンダーが大活躍。これだけは食べたいおせち料理の「伊達巻き」で、はんぺんと卵をペーストにしたり、「栗きんとん」で蒸したさつま芋をなめらかにつぶすのはかなり面倒です。そんな根気のいる作業も、ハンドブレンダーとチョッパーボウルに任せれば一気に終了! 忙しい年末年始こそ、自分の代わりに働いてくれる調理家電をフル活用しましょう。

 

■ハーブソーセージの作り方

憧れの自家製ソーセージも、この手軽さなら挑戦したくなります。
腕前をホームパーティで披露してみませんか?

 材料(15cm長さのもの 6 本分)
・豚こま切れ肉(2㎝幅に切る)  200g
・スライスベーコン(2㎝幅に切る) 2枚
・玉ねぎ(2㎝角に切る) 1/8個
・にんにく(薄切り) 1/2かけ


・はちみつ、小麦粉、水  各大さじ1
・ドライハーブミックス(粉末) 小さじ1
・塩、粗びき黒こしょう 各小さじ1

・サラダ油 小さじ1
・粒マスタード 適量
・ローズマリー 適宜
・揚げ油、トマトケチャップ 各適量

 作り方 
① チョッパーボウルに玉ねぎ、にんにくを入れて細かく刻み、続いて豚肉、ベーコン、Aを加え、様子を見ながらミンチになるまで混ぜる。
② 20×30cmのくっつかないタイプのアルミホイルを6枚用意する。横長に置き、上に1を1 6量ずつのせ、15㎝長さの棒状に整えたら、手前からくるくると巻いて両端をねじる。残りも同様にして巻き、冷蔵庫で1時間以上ねかせる。
③ フライパンにサラダ油を中火で熱し、2を並べ、転がしながら約10分焼く。アルミホイルをはずして粒マスタード、あればローズマリーを添える

先に15㎝長さの棒状に整えてから、アルミホイルを密着させて巻き、両端をキャンディ包みのようにねじる。

村田裕子

出版社でファッション誌の編集者を務めたのち、かねてから目指していた料理の道へ。フリー編集者として料理本を手掛けながら、自らも世界各国で研鑽を積み、料理研究家に。編集者時代に培った読者目線を大切にする姿勢で、雑誌、テレビ、食品会社のレシピ開発と、活躍の場を広げる。管理栄養士としての顔も持ち、ダイエットや健康維持をしながら食を楽しむ提案が得意。また、調理器具や調理家電に精通し、毎日の食事作りを快適に、合理的にするアイディアあふれるレシピにも定評がある。

 

講談社のお料理BOOK
『毎日使える! ハンドブレンダー』


村田裕子著 定価:本体1200円(税別)講談社

毎日ハンドブレンダーを使いたくなるノウハウと簡単レシピがいっぱい!!
ハンドブレンダーを、まだ持っていない方や、使いこなせていない方に必ず役立つ1冊です。


・第1回「ハンドブレンダーで簡単お手製チキンナゲット!」はこちら>>

撮影/鈴木泰介 構成・文/石川奈都子(講談社)