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春ジャケットは「着方」が9割!【理論派スタイリストのテクニック】

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ジャケット/シーズンスタイルラボ(新宿高島屋5階 シーズンスタイルラボ) Tシャツ/フレーム パンツ/エービーストゥディオ バッグ/ソニア リキエル
 

おしゃれのプロが皆やっている
ジャケットのこなれた「着方」とは…?

 

ファッションスタイリングブックの決定版『大草直子のSTYLING & IDEA』より、元祖理論派スタイリスト大草流・着こなしのコツをお届けいたします。

ビジネスだけでなく、カジュアルなシーンでも羽織りものとしてジャケットが登場してくるのが春。デニムのパンツやミモレ丈〜マキシ丈のスカートなどカジュアルなボトムも、ジャケットを羽織るだけで、清潔感と品の良さをプラスすることができます。

そんな便利な春ジャケット。ファッションエディターやスタイリスト、モデルなどおしゃれのプロが皆やっている、おしゃれな「着方」が二つあります。何だか分かりますでしょうか。

一つ目は、袖を肘までたくしあげること。

二つ目は、ジャケットの袖を通さずに、肩掛けすることです。

雑誌の誌面や、インスタグラムなどを見ると、このどちらかの「着方」テクニックを使ってさりげなくジャケットをおしゃれに見せていることが分かると思います。

では、その「着方」を具体的に見ていきましょう。

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おしゃれテクニック①
ジャケットの袖を肘までたくし上げる


本来マスキュリンなアイテムのジャケットを、女っぽく艶っぽく着るには、真面目な表情のジャケットをどれだけ「くずせるか」が大切です。ポイントは肘下〜手首を見せること。やり方は簡単です。

1.袖をピンと下まで伸ばす
2.裏地が少し見えるくらいまで大きく一折りする
3.内側だけもう一折りしたら肘の上あたりまでたくし上げる

ここで大切なのは、きれいに何回か袖をまくるのではなく、まくるのは1折り+内側一折りだけで後はラフに肘までたくし上げること。そうすることで、元々真面目な性格のジャケットをカジュアルに引き寄せることができます。

また手首が見えるところまでではなく、大胆に肘までたくしあげることも大切です。見える肌の分量が多くなるため全体にすっきりと見えますし、女らしさも匂わせることができます。

肩掛けの着こなしや、シングルボタンの場合、ダブルの場合の着こなしも本書でぜひ注目して見てみてくださいね。 ジャケット/イザベル マラン エトワール パンツ/アズールバイマウジー ネックレス/ノーブランド ブレスレット/ハム、ティファニー バッグ/ヴァジック
 

おしゃれテクニック②
ジャケットに袖を通さず、肩掛けする


ジャケットに袖を通さずに、肩掛けをすることも、スタイリストやモデルの常套テクニック。ジャケットのボックスシルエットがやや裾に向かってAラインになることで、全身のバランスがよく見えますし、中に半袖のTシャツを着る場合などは、やはり肌見せによる女らしさとカジュアル感が演出できます。


いかがでしたか。これが、実際におしゃれのプロがほぼ皆やっていると言っても過言ではないカジュアルシーンでのジャケットの「着方」。ぜひ、参考になさってください。※ビジネスシーンではもちろん、きちんと袖を通して着るのが正解です!

 

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『大草直子のSTYLING & IDEA』10年後も使える「おしゃれの結論」

大草直子 著 講談社 刊 ¥1500(税別)

45歳になった編集長・大草直子が、長いおしゃれのトンネルを抜けて辿り着いた「おしゃれの結論」を指南します。シャツやジャケット、トレンチコートなどが見違える着方テクニックや、季節ごとのワードローブの揃え方、リネン、カシミアなど素材を楽しむおしゃれについて、旅や結婚式、子供の学校行事のコーディネートなど、おしゃれに迷ったときに本を開けば必ず答えが見つかる、ファッションブックの決定版です。

全カットを本人が着用して撮影。すべての「結論」を自筆のエッセイで綴っているほか、mi-molletに掲載したスナップ写真3年分約254点も「デニム」「スカート」「トレンチコート」「ジャケット」「ドレス」「パンツ」「Tシャツ」「バッグ」「ボーダー」「ライダース」「ニット」「ジレ」「コート」「雨の日」「手元」「帽子」「旅行」「家族」などカテゴリー別に収録しています。

(この記事は2018年4月6日時点の情報です)
【書籍】撮影/最上裕美子 ヘア&メイク/清水ヤヨエ
出演・スタイリング・文/大草直子
構成・文/金光麻莉絵 構成/川良咲子(編集部)
【記事&動画】撮影・構成・文/川端里恵(編集部)

 


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