簡単で食材をムダにしない、工夫いっぱいのレシピでテレビや雑誌で大活躍の料理研究家・島本美由紀さんは、“冷蔵庫のスペシャリスト”でもあります。たくさんある著書の中でも『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』は、冷蔵庫の使い方、作りおきレシピや保存法、お掃除や手入れのしかたまで内容充実の1冊。今回は、この本から冷蔵庫を使いこなす“基本のき”であり、家事をぐ~んとラクにするために最も大切な「3つのポイント」を教えていただきます。
たった3つ、ポイントをおさえて実践するだけ。なにかとごちゃごちゃしがちな冷蔵庫の中はもちろん、キッチン全体もすっきり整うマル秘テクニックです。「見える」「まとめる」「取り出せる」のポイント別にシリーズでお届けします。(3回シリーズ)
 

「見える」4つの法則で、ごちゃごちゃからすっきり冷蔵庫へ


冷蔵庫は、ものを「入れる」だけでなく「使う」ことを目的に保存しておく場所です。モノが行方不明になったり、使い忘れたりするのは“なんとなく入れる”が習慣になっているから。ドアを開ければ、モノの所在がすぐわかる「見える」冷蔵庫には、4つの法則があります。「うちの冷蔵庫は使いにくい」と感じているなら、まずは「見える」から取り組んでみましょう。
 

【見える法則1】
庫内の収納率「7割ルール」ですっきり&節電

 

冷蔵庫は、冷気を循環させてそれぞれのスペースの適温を保っています。モノを詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなるうえに、庫内が暗くなってよく見えません。とくに保存の主力になる冷蔵室、冷凍室の収納は「7割」を意識すると、庫内がよく見えて、冷気が効率よく循環するので節電にもなります。

冷蔵室は7割以下でゆったり収納

見た目の大まかな感覚でOK。棚の横幅を3等分して、3分の1のスペースをあけるのが目安。とくに、冷気の吹き出し口、照明の前や近くにモノを置かないことが大切。
 

 

冷凍室は7割以上でしっかり収納

逆にモノが少ないと電気代が余計にかかるのが冷凍室。7割以上のスペースを埋めたほうが、余分な電力を使わず、節電効果がアップ。ただし、無造作にモノを入れると、ムダな空間ができてさほどモノが入らず、取り出すにも大変なので注意して。仕切りや「立てる収納」など入れ方でスペースを効率よく使う工夫が大事。
 

【見える法則2】
中央をあけて見通しよく! 「7割ルール」もラクに維持


たいていの冷蔵庫は、吹き出し口も照明もセンターについています。中央をあけておけば、庫内全体が見通せて、冷気の流れや明かりを遮ることもなく、冷蔵庫が使いやすくなります。

 

冷蔵室下段は広くあけるのがポイント

よく目につく、出し入れしやすい場所は、モノが溜まりやすい“危険ゾーン”。7割ルールを維持するうえでも、中央はあけるよう心がけて。ホールケーキの箱や作った料理を鍋ごと入れるなどフリースペースとして活用できるのも便利。
 

【見える法則3】
モノをまとめる、作りおき保存には中身が見える入れ物を使う

 

容器は同じモノで統一したほうがスペースを効率よく使えます。下ごしらえした食材や作りおきした料理を保存する容器は、透明プラスチックやガラス製がベター。中身がすぐにわかるので、迷わず取り出せて使い残し、食べ忘れも防げます。
 

【見える法則4】
“指定席”を決めれば、出し入れしやすく、保存性もアップ


保存場所を決めて、使ったあとは必ず定位置に戻す習慣をつけましょう。使い忘れや二重買いの防止、ストックの管理、掃除もラクにできます。

 

“指定席”があれば作りおきの食べ忘れも防げる!

作りおきや常備菜は、よく目について出し入れしやすい場所を“指定席”に。空になった保存容器は、次に使うまでこの“指定席”に空のまま入れておいてOK。


島本 美由紀(シマモト ミユキ)
料理研究家。ラク家事アドバイザー。 手軽に作れるおいしいレシピを考案。料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動。冷蔵庫と食品保存のスペシャリストとして、調理の時短テクニックや整理収納アドバイザーの資格も活かした片づけ方法などを紹介。実用的なアイデアが好評を得て、テレビや雑誌を中心に幅広く活躍中。 『冷蔵庫超片づけ術』(双葉社)、『おもわず自慢したくなる料理のラクワザ333』(河出書房新社)、『冷蔵庫を片づけると時間とお金が10倍になる!』(講談社+α文庫)、『ひと目でわかる食品保存事典 簡単! 長持ち! 節約!』(講談社)など、著書多数。

 

『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』
島本 美由紀 著 1200円(税別) 講談社

冷蔵庫には人生を幸せに導いてくれるパワーがあります! 食費、光熱費のムダをカットして、家事ストレスも解消する、究極の冷蔵庫活用テクニック。ぜんぶ、私が実践しているものです。--著者
家事の「ラク」を追究してきた著者が辿り着いた、究極の冷蔵庫活用法を徹底解説。気になる食品保存のテクニックから、「作りおき」のコツまで、冷蔵庫活用で家事の手間や無駄遣いを徹底排除する秘訣を伝授します。

『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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・第2回「食材のムダがなくなる!冷蔵庫のプロがすすめる「まとめワザ」」はこちら>>
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構成/稲田智子