5

この秋リップの色はボルドーにするのがおしゃれ!

0

シックな色味のファッションに合わせて、こっくりとしたリップメイクを楽しみたくなる秋から冬。どんな色をどう取り入れるとおしゃれに見えるのか、岡野瑞恵さんがアドバイスします。

人気ブロガー山根亜希子さんの肌の透明感をさらに引き立てるボルドーリップの威力!
 

「この秋注目のリップは、とにかくボルドー。秋らしい深みがあり、大人の魅力を漂わせるモダンな色です。深紅のような非日常感はなく、落ち着いているのでカジュアルな服のときにも取り入れやすいはず」(岡野さん)
黒やベージュ、グレーのシンプルなニットにも映えるボルドーリップ。日本人の肌色にも浮かずになじみ、色のコントラストで肌をきれいに見せる効果もあります。

 

リップの塗り方

①下唇に塗って、上唇に移す。

リップアイテムで直接のせます。
唇を合わせて下の色を上に移します。

きっちり輪郭を描くとフォーマルな印象の唇に。あえて輪郭はラフに仕上げ唇にも自然なムラが残るくらいのイメージがおしゃれです。まず下唇の中央にリップカラーを直接のせ、上下の唇を“ンパンパ”と合わせて上に色を移します。

②指で全体に広げる
 

指で広げてにじんだような仕上がりに。

上下の中央に塗ったリップカラーを薬指や中指でポンポンと全体に広げ、輪郭もじわっとにじんだように仕上げます。この塗り方にすると、輪郭を強調し過ぎないので濃い色でも肌になじみやすいはず。
 

③中央に足して立体感を演出

さらに中央だけ足して濃淡でメリハリを。
ティッシュで口角を押さえてフィックスさせます。

全体に色をのせたあと、さらに中央にリップカラーを重ねて、中心だけがやや濃くなるように強弱をつけます。最後に、ティッシュで口角だけ軽く押さえてフィックスさせてにじみを防ぎ、中央はティッシュオフしないで立体感を残して。

 完成 
薄くにじんだような輪郭と、こっくり濃厚な中央部分の濃淡で、自然な立体感と抜け感が生まれ、ラフなボルドーリップに。
 

おすすめ&使用したアイテムはこちら

輝きが強いと色っぽくなりすぎるので、軽やかでマットな質感を選んで。

(右)シャネル ル ルージュ クレイヨン ドゥ クルール マット #267 ¥3900(限定色)
輪郭も全体も思いのままに描ける繰り出し式のクレヨンタイプ。スルスル心地よくすべるクリーミィなマットで今っぽい唇に。(モデル使用色)

これもおすすめ
(左)シャネル ルージュ アリュール ヴェルヴェット #70 ¥4200(10月5日発売)
かすかな光沢を秘めたルミナスマット。なめらかなテクスチャーと濃密なプラムカラーを堪能。マットブラックの限定パッケージも美しい。

 

ボルドーリップとバランスのいいメイクは?

強い色のリップのときには、顔全体をバランスよくすっきり見せるためのルールがあります。
「ボルドーリップを浮かせないために、ベースメイクは薄めにして透け感を作り、ノイズを完全には消さない程度に仕上げます。マットではなく、全体にちょっと潤いのツヤがあるような生っぽい質感がベター。唇が主役のときはアイメイクを控えめにしますが、何もしないとリップの主張が強すぎるので、ニュートラルカラーのワントーンメイクで陰影を演出」(岡野さん)

アイシャドウはこんな色を合わせて!

同 #83のようなグレーモーブを二重に重ねて。アディクション ザ アイシャドウ #29、#83 各¥2000

「シャンパンベージュ(#29)をまぶた全体にぼかし、二重の内側に赤みのあるモーヴなグレー(#83)をオン。アイシャドウで光と影を作り骨格を美しく際立たせます。眉毛はいつもよりやや太く。目もとは色を抑えながら陰影をしっかりつけることで、リップともしっくり調和します」(岡野さん)



ボルドーリップを軽やかに女っぽく仕上げるための塗り方と、メイク全体の足し引きをマスターして、ぜひトライしてみてくださいね。

ヘア&メイクアップアーティスト 岡野 瑞恵

1969年出まれ。1992年より大手化粧品メーカーでのヘア&メイクを経て、2005年よりフリーとして活動。 確かな理論とトレンド感のあるメイクで、女優、タレントからの指名も多く 雑誌・広告・TVなど、第一線で活躍中。【ブログ】岡野瑞恵オフィシャルブログ【インスタグラム】TAMALIN727【ツイッター】TAMALIN727

 

第1回「篠原涼子さんのナチュラルメイク、その秘密は「赤」にあり!」はこちら>>
第2回「夏から秋へ。大人のトラブルを防ぐスキンケア法」はこちら>>
 
第3回「夏から秋へ。ファンデーションと肌の質感は変えたほうがいい?」はこちら>> 
第4回「秋メイクのトレンド、目もとは渋柿色のアイシャドウを」はこちら>>
第6回「洗練された顔になる、眉の描き方のルール。「色は髪色に合わせない」」はこちら>>
第7回
絶対に失敗しない、大人のための品のあるチーク位置はここ!」はこちら>>


撮影/横山翔平
取材・文/片岡えり
モデル/山根亜希子
構成/片岡千晶(編集部)