⑤ あなたの好みの女になりたい

 

「そういう女は大嫌い」それはファッショニスタな彼女らしい一言。意外に思われますが、わたくしの服選びは、彼が好みそうな服が基準だったりします。外れも多々ありますが、スタイリストでありながらも流行にあまり興味が湧かない私は、少なくともプライベートでは、スタイリストである前に、ひとりの女として、興味を引きたい相手に少しでも素敵に映りたい、友人からのきつい一言も響かず(笑)常にそう思っております。それは8年経った今も全く変わらないこと。あれ?結婚して変わったことの話しだったよね??汗


⑥ 真っ暗の部屋で眠る

 

私は幼い頃から、俗に言う“おばけ”というものが見える子供で、アルバムの中でしか認識のなかったおじいさんが他界した夜、とんでもなく恐ろしい夢に襲われた。その日、自宅に併設した母の美容院でお留守番を頼まれた私は、入り口のすぐ横のソファに座り父や母の帰りを待った。まだかな、まだかなと、板チョコのような形の、凹んだ部分にガラスがはめ込まれて外が見えるようになっているデザインのドアをずっと眺めていると、ドアノブのレバーがひとりでに下におりて15センチくらいドアが開いた。一瞬の出来事でしたがおじいさんが入ってきたのだと察していました。それから間もなくして母たちが戻って、それを話したかどうだったか記憶が曖昧でわかりませんが、その夜、夢枕におじいさんは現れ、(きっとそんなつもりはないと思うけど)私を怖がらせた。それからというもの半年くらい毎日やってきたおかげで、とにかく夜、暗闇が怖くて、明かりをつけて眠るようになりました。
そして時は流れてふたりのベッドルーム、私の夫は睡眠にとても神経質で、もちろん真っ暗闇に眠ります。私のベッドタイムは、ベッドの上で軽いストレッチを終えたら、読みかけの本を抱えたまま眠りに落ちるようなスタイルで、私は小さなベッドランプくらいは付けて眠りたいと口をとがらせましたが、どこでも、何時でも眠れるのが特技の私が譲歩するのが得策でした。暗闇のなか初めは慣れず、夫の腕にしがみつくような格好で眠っていましたが、不思議と真っ暗闇のなかでも夫の寝息に心がほぐれ朝を迎える、、、結果これは私の睡眠の質をあげてくれる良い変化のまたひとつ。

 
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