昨日はふくさでの祝儀袋の包み方をご紹介しましたが、今回はそれを実際に相手にお渡しする方法をご紹介します。

正式なお座敷などの場合には、包んだ状態で相手のかたにお渡しするのですが、立ったままで後ろの方がつまっていたりというシュチュエーションもありますよね。そんなときは、ふくさで包まれた祝儀袋を手に持ったままふくさを開き、祝儀袋を取り出します。そして、ふくさを折って祝儀袋の下に添えて相手の方へお渡しするようにしています。

これは、相手の方へ気持ちを込めた大切なもの(=祝儀袋)を扱っているということを表し、同時に、相手の方が受け取りやすいようにいう配慮でもあります。
さらに、この場面での「もたもた感」。開いて折って、載せて…という一連のしぐさ。端的ではなくて、ちょっとまどろっこしいとも感じてしまいますが、女性らしい柔らかさや、ものを丁寧に扱うという表現につながるのだと思います。

皆さんも普段、人に何かをお渡しすることって多いはず。
意識せずにさっと渡してしまいがちですが、大切なものをお渡しする、相手の方が受け取りやすいように配慮する、一拍”間”を置いて行動する…自分なりの心遣いを所作にして、最初は慣れなくても実践をすることで、自信を持って行動することができると思います。

人生のいろいろな場面で経験を重ねてきたミモレ世代だからこそ、自分なりの気遣いのスタイルを持つ、それだけで魅力がとってもアップ! 普段の生活の中から意識しておけば、いざというときにも安心ですよね。