12月に入り、2018年も終わりが近づいてきました。年の瀬の大仕事といえば、大掃除、そしておせち作りではないでしょうか。
おせち料理は「面倒くさい」「難しい」と思われているかもしれませんが、手作りに挑戦するなら縁起のいい『祝肴五品』からスタートしてみてはいかがでしょう?

料理家・本田明子さんの著書『娘に伝えたいおせち料理と季節のごちそう』には、おせち料理の基本からお雑煮、おせちの余りで作るおやつとおしのぎ、冬から春の行事に合わせたごちそうのレシピが詰まっています。
最初に初めておせちをつくる方や少人数向けの、小さいけれどきちんとした、縁起のいい5品が並ぶおせちを紹介。どれもリメイクや“煮っぱなし”“つけっぱなし”でできる簡単なものばかり。今回はその中から簡単に作れる「栗なし茶巾きんとん」の作り方を紹介します。

さつまいもで作れば簡単、見た目は上等【栗なし茶巾きんとん】

 

きんとんは「金団」と書き、黄色い色からも金運・財運を意味します。栗の下処理は手間がかかりますが、さつまいもだけで作ればか~んたん。茶巾に絞れば、不器用さんでもきれいな形に作れておやつのようなほっくり味。
少人数で迎えるお正月の場合は、あまりたくさん作りすぎても困るきんとん。必要な量だけ茶巾絞りにすれば無駄にならず、盛り付けのアクセントになります。
 

 材料(2人分)

・さつまいも……小1本(約150g)
・バター……大さじ1
・コンデンスミルク……小さじ1
・砂糖……大さじ1

 作り方 

1.さつまいもはピーラーで皮をむいて1cm厚さの輪切りにし、塩水(分量外)に5分ほどさらして水けをきる。
2.鍋にさつまいもを入れてひたひたの水を加え、ふたをして中火で煮る。
3.10分ほどゆで、サツマイモがやわらかくなったらゆで汁を捨て、再び火にかけて水分をとばす。
4.火を止め、さつまいもが熱いうちにマッシャーやすりこ木でつぶし、バター、コンデンスミルク、砂糖を加えて混ぜ合わせる。
5.さらしか日本手ぬぐい(またはラップ)に④の1/4量をのせ、きゅっと絞って茶巾にする。同様にして4個作る。

ラップよりさらしや手ぬぐいの方がきれいに絞れます。作りたてはやわらかいですが冷めるとバターで固まるので大丈夫。


元旦のテーブルにきちんとお正月の設えをして大切な人たちと囲む。そこには手作りのおせちがあると素敵です。買ってきた美しいお料理を並べることは簡単ですが、大人になっても、遠く離れても、いつまでも記憶に残るのは、毎年のように母や祖母がつくってくれた煮しめやきんとんの味。
おせちは縁起物。家族が健やかな一年を過ごせるよう願いを込めて作ってみてください。

本田 明子(ほんだあきこ)

料理研究家。1962年生まれ。20歳の時に料理研究家・小林カツ代氏に弟子入り。「小林カツ代キッチンスタジオ」に25年間在籍。多数の料理本のレシピ製作責任者として腕をふるう。2007年独立。現在は「本田明子キッチンオフィス」を主宰。小林カツ代氏の親しみやすく、家庭料理として極められた味を正統に継承しつつ、大らかで明るい人柄そのままの「本田流おふくろの味」で人気。NHK「きょうの料理」などテレビ出演、雑誌・書籍など幅広く活躍中。

 

『娘に伝えたいおせち料理と季節のごちそう』

著者  本田明子 講談社 1300円(税別)

近頃では、なかなか母から娘へと教わることもなくなってしまった「三段重の正統派おせち」。
「母料理」の第一人者・本田明子先生が、現代のお台所事情にあわせて改めて作りやすく解説した、一度きちんとつくってみたかった「正統派のおせち料理」から、お重すら持っていないけど、お皿に盛るだけでおせち気分を味わいたいときに作る「五品おせち」、余ってしまったおせち材料で作る甘味やバリエーションレシピまで。気分で選べる、おせち料理レシピを徹底解説。ほか、冬から春の季節行事の料理もたっぷり紹介。家庭行事料理の基本をすべて使い勝手良く一冊にまとめました。

『娘に伝えたいおせち料理と季節のごちそう』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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構成/相場美香
写真/石澤真実

 

出典元:https://kurashinohon.jp/844.html

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