うんと昔、付き合っていた彼氏があまりにもカラオケでMr.Children(以下、ミスチル)の曲ばかりを歌いまくるものだから、そして、歌詞についての講釈を思いっきり語ってくるものだから……それが別れを決意する決定打となった記憶があります。当時、私だってまわりの人と同じくらいにはミスチルを好きだったはずだったのに(ちなみに、いちばん好きなアルバムは青春ど真ん中でリリースされた『KIND OF LOVE』でした)!?  

そして、その後も「いいな」と思う異性が「好きなアーティストはミスチル」と言った瞬間、「はい、ナシ」と興味が急になくなったこと数知れず。何度も繰り返しますがミスチル自体が嫌いというわけではなく、ミスチル至上主義男子をどうにも受け止められなかった、という……

いったいナゼ?

そんな私のアンビバレンツな心を優しく解きほぐしてくれる一冊が発売されました。

目次は以下の通り。序章ミスチル世代とは何か? 第1章JリーグとJポップの共犯関係 第2章1998年のMr.Childrenとフランス大会 第3章 中田英寿が変えたもの 第4章日本サッカーの日本化、Mr.Childrenの日本回帰 第5章長谷部誠とはMr.Childrenである 第6章本田圭佑というMonster 繰り返された「ワールドカップ優勝宣言」 第7章「自分らしさ」の檻 終章平成が終わった後の日本代表とMr.Children ほら、読みたくなったでしょう(笑)? 
日本代表とMr.Children


1993年にJリーグ開幕。時同じくしてブレイクを果たしたミスチル。以来、サッカーの日本代表は国民の熱狂を最も喚起するコンテンツとして君臨し続けてきました。一方、ミスチルも国民的バンドへ成長し、その地位を落とすことなく、むしろ上げ続けて現在に至ります。

日本代表とミスチルの楽曲、さらに言うならバンドの顔である桜井和寿さんとの関連性。それらを紐解いていくことで、「平成とはいったいどういう時代だったのか」という大きな問いと対峙していく対談本です。

 
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