菅田将暉主演『3年A組』生徒役に永野芽郁、今田美桜ら注目若手女優

生徒を人質にとる教師・柊一颯を演じる菅田将暉。©︎日本テレビ

『今日から俺は』で快進撃の日テレ日曜ドラマ枠『3年A組』は、学園もの必須の注目若手キャスト勢ぞろいです。高校教師役で主演の菅田将暉が担任を務める3年A組の生徒役には、記憶に新しいドラマで注目度が上がった新人女優が多く起用されています。NHK連続ドラマ小説『半分、青い。』でヒロインを演じた永野芽郁を筆頭に、『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)で注目された今田美桜、『義母と娘のブルーズ』(TBS系)の娘役を好演した上白石萌歌、そして今期は『いだてん』にも出演し、アイドルドラマから出演作の幅を広げている元AKB48の川栄李奈も並んでいます。挙げればキリがないほどで、SNSでは「キャストが豪華すぎる」という声も多く、掴みの良いスタートを切っています。これらキャストの話題性に加えて、ヒットメーカー武藤将吾(『電車男』、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』)がオリジナル脚本で描く学園ミステリーであることもポイントです。生徒を人質にとる教師の謎と事件の真相が暴かれていく学園ミステリー。今後の展開を見守りたくなる作品です。

 

一方、これら3本には期待値の高さと背中合わせにリスクもはらんでいます。『いだてん』は第2話の関東地区の視聴率が12.0%と前回値より下がるなど、数字ばかりが注目されがち。今後、飽きさせないストーリーが展開されるのか、それぞれ不明慮な部分も抱えているだけに、途中で視聴者が脱落していくドラマにもなり得るわけです。それでも、やはり、有利に働く点に注目したいところ。今期の日曜夜は、歴史、リーガル、ミステリーと三者三様のジャンルを一気見できるストリート。ここに立ち寄る習慣がいつの間にかつくことこそが、テレビ局サイドの強みになるからです。「チャンネルはそのままで」と願う局にとっては、NHKからTBS、日テレへと移動する民が増えることは困った問題にもなりそう。ひと昔であれば、そんな心配もあったかもしれませんが、今はストリートそのものを賑わせることにも必死です。廃れた商店街よりも賑わうストリートの方に足が出向くもの。そんな環境が作られていきそうな日曜夜。乗っかりながら、楽しむのも良さそうです。

<ドラマ紹介>
『3年A組―今から皆さんは、人質です―』

 

日本テレビ系 日曜よる10時30分放送
脚本:武藤将吾
出演:菅田将暉、永野芽郁、片寄涼太、川栄李奈、上白石萌歌、萩原利久、今田美桜、福原遥、神尾楓珠、鈴木仁、望月歩、堀田真由、富田望生、佐久本宝、古川毅、若林時英、森七菜、秋田汐梨、今井悠貴、箭内夢菜、新條由芽、細田善彦、堀田茜、バッファロー吾郎A、神尾佑、土村芳、ベンガル、矢島健一、大友康平、田辺誠一、椎名桔平 ほか

<ドラマ紹介>
日曜劇場『グッドワイフ』

 

TBS系 日曜よる9時放送(第2話は20分拡大)
脚本:篠崎絵里子
出演:常盤貴子、小泉孝太郎、水原希子、北村匠海、滝藤賢一、賀来千香子、吉田鋼太郎、唐沢寿明 ほか

 

メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。

構成/榎本明日香、片岡千晶(編集部)

 

著者一覧
 

映画ライター 細谷 美香
1972年生まれ。情報誌の編集者を経て、フリーライターに。『Marisol』(集英社)『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)をはじめとする女性誌や毎日新聞などを中心に、映画紹介やインタビューを担当しています。

文筆家 長谷川 町蔵
1968年生まれ。東京都町田市出身。アメリカの映画や音楽の紹介、小説執筆まで色々やっているライター。著書に『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『聴くシネマ×観るロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、『文化系のためのヒップホップ入門12』(アルテスパブリッシング)など。

ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。人生で最も強く影響を受けた作品は、テレビドラマ『未成年』。

メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。

ライター 須永 貴子
2019年の年女。群馬で生まれ育ち、大学進学を機に上京。いくつかの職を転々とした後にライターとなり、俳優、アイドル、芸人、スタッフなどへのインタビューや作品レビューなどを執筆して早20年。近年はホラーやミステリー、サスペンスを偏愛する傾向にあり。

ライター 西澤 千央
1976年生まれ。文春オンライン、Quick Japan、日刊サイゾーなどで執筆。ベイスターズとビールとねこがすき。

ライター・編集者 小泉なつみ
1983年生まれ、東京都出身。TV番組制作会社、映画系出版社を経てフリーランス。好きな言葉は「タイムセール」「生(ビール)」。

ライター 木俣 冬
テレビドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書に、講談社現代新書『みんなの朝ドラ』をはじめ、『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』ほか。企画、構成した本に、蜷川幸雄『身体的物語論』など。『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』『僕らは奇跡でできている』などドラマや映画のノベライズも多数手がける。エキレビ!で毎日朝ドラレビューを休まず連載中。

 
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