1月1日からNetflixで日本を含む世界で配信スタートした、「こんまり」こと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』が今、すごいことになっています。

アメリカを中心に、世界の視聴者たちがこんまりさんのお片づけの魔法に釘付け。あのジェニファー・ガーナーも番組に影響を受けて、クローゼットの中を片付ける動画をインスタにアップしたくらいの影響力なのであります。

先日mi-mollet編集長の大森さん(カルチャー系の情報アンテナ力がすごい)と雑談の際にも「今Netflixのこんまりの番組にハマってるんだよね」というお話が出ていたので「へぇ〜。大森さんがチェックしてるくらいなら観なくちゃな」と思っていたところ、SNSでも様々な人がこの番組について言及していて、早速私も鑑賞。観る前は「お片づけ番組って一体…?」と思っていましたが、これが、あっという間に何本も続けて観ちゃうくらいにハマるんです!


では一体何がそんなにすごいのか? 今回は、この『人生がときめく片づけの魔法』と「こんまり」のココがすごい!、という理由をご紹介していきたいと思います。

① 2011年に発行した『人生がときめく片づけの魔法』という書籍が2015年にアメリカで翻訳され、瞬く間にベストセラーに。:ここですでに世界的著名人に。

2015年に発売された英語版「The Life-Changing Magic of Tidying」 は、発売からたった1週間で全米1位に。写真:Photoshot/アフロ

② 女優のジェイミー・リー・カーティスに激推しされ、2015年には村上春樹と並んで2015年の『Times』で「世界で最も影響力のある100人」リストに登場。:「お片づけ」のメソッドのみでここまでの影響力ってすごくないですか??

③ 海外ではすでに「Konmari」「Kondo」が「片づける」の動詞(!)として浸透している。:「今日Konmariる〜?」とか、「いい加減にKondoなさい!!」とかいう感じで会話に使われているのでしょうか…。もはや社会現象ってことですよね!

 

女性の権利を訴えるデモパレード「ウーマンズ・マーチ」でも、こんまりさんの顔写真とともに「こいつらはSpark Joyじゃない(ときめかない)!」というメッセージを掲げる男性の姿が。「ときめく」がもはや動詞になってる!!

そして番組の見どころなのですが、何がいちばんすごいかって、
④ こんまりさんの自己プロデュース能力の高さと、⑤ お片づけを人生を変える特別な儀式へと昇華させたところがすごいなと。

番組では毎回、片付けられずに困っているアメリカ人家庭のおうちにこんまりさんが登場して、・洋服→・書類→・小物(英語でもKomonoと翻訳されていました)→・思い出の品、の順番に「ときめくかときめかないか」という基準で捨てるものとキープするものを選んで断捨離を進める「こんまりメソッド」によって片づけて行く、という流れ。

まず私がツボったのは、こんまりさんが「ときめく」という感情を表現する際に行なう、「キュンっ♡」というぶりっ子ポーズ(まいっちんぐマチコ先生をイメージしてください)。まさか世界で配信されるNetflixの番組で、片手で指を差し片足をあげる、聖子ちゃんも真っ青な昭和のぶりっ子ポーズが見られるとは(笑)。さらに、ときめく(番組では「Spark Joy」という英語に訳されています)という言葉を「キュンっ♡」以上に的確に示す言葉が見当たらない。このポーズなら子供も真似しやすいし、流行語大賞も狙えそう。

そして欧米向けにまつ毛エクステ(つけま?)をつけ、前髪をオンザマユゲにしたこんまりさんのヘアメイクのチョイスも見事。欧米の視聴者を意識し、話すときには身振り手振りも大きくしているところもポイントです。

 
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