週末、手に汗にぎりながら、全豪オープンをテレビ観戦された方も多かったのではないでしょうか? 私は決勝戦で勝利を決めた瞬間、「大坂なおみ選手の時代がきた!」とブルッと身震いしてしまいました。

「次の目標は?」の問いには「全仏で優勝したい。どのトーナメントでもいいプレーをしたい」。写真:AFP/アフロ

昨年の(対戦相手のセリーナが試合中に見せた審判への抗議がクローズアップされ、優勝が決まった試合直後のインタビューでブーイングが巻き起こってしまった)全米オープンでは「私はただのセリーナファンじゃない。ただのテニス選手。でも試合後、彼女とハグした時は、小さな子どもに戻った気持ちになりました」とコメント。

今回の試合直後インタビューでは対戦相手のペトラ・クビトバ選手(チェコ)に「大変なこと(2016年に自宅で強盗に襲われ、利き手の左手に重傷を負ってしまい選手生命の危機に)を乗り越えてきたよね。この試合が初対戦になってほしくなかったけれど、決勝で対戦できて光栄に思う」とコメント。

そして、大坂選手の肌が実際よりも白く描かれているという批判が殺到したアニメ広告に対して「騒ぐ人たちのことも理解はできる。この件についてはあまり気にしてこなかった。答えるのはきちんと調べてからにしたい」とコメント。

全豪オープン決勝をアナ・ウィンター女史も観戦。アメリカ版『VOGUE』の表紙を飾る日も近い!? 写真:AAP Image/アフロ

大坂選手はアスリートとしての実力(最新世界ランキングで、アジア初のシングルス世界1位も確定)だけでなく、そのコメントから見えてくる品格と落ち着き、思いやり、思慮深さ、謙虚さ、愛らしさ、ユーモア……が本当に私たちをとらえてはなしません。複雑化し、混沌としている現代社会の中で、多文化の背景を持つ大坂選手という存在は、私たちが目指すべき方向の先頭に立つ道標となっていくことでしょう。

今回の優勝で、「4大大会完全制覇=グランドスラム」が現実的になった今、大坂選手は、世界中の人から応援され愛されながらも、同時に勇気や希望、そして、問いかけを私たちに与え続けてくれるはず。

そんな意味をこめて、「大坂なおみ選手の時代がきた!」と私は思うのです。

メルボルン郊外のビーチで大会主催の記念撮影に応える大坂選手。ちなみにワンピースは、アメリカのブランド、クシュニーだそう。本当にスタイリッシュ! 写真:ロイター/アフロ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ちなみに、全米オープン優勝後の撮影では、コム・デ・ギャルソンを着用。

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週末のビッグニュースと言えば、もうひとつ。嵐の活動休止。記者会見での5人の受け応えの中でも、とりわけ二宮さんの「リーダーが悪者に見えたら我々の力不足」という返答にしびれました。すごい!