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男性風俗とは違う「癒しのサービス」女性向け風俗の現状とニーズ

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女性向け風俗は水面下で増えている

男性風俗とは違う「癒しのサービス」女性向け風俗の現状とニーズ_img0
 


もちろん、「セックスレスの悩みだけではなく、セックスを楽しみたい女性のためにも、年々風俗は増えている」という三松さん。
では、実際にどのように女性向け風俗を選んだらよいのでしょうか?

 

「小さな個人経営から大きな会社規模のまで、さまざまなサービスがありますが、カテゴリーは主に4つです」(三松さん)

1.デート系
性的なサービスだけでなく、男性とデートして食事やお酒を楽しめる

2.添い寝系
男性がベッドで優しく抱きしめ、話を聞いてくれる

3.マッサージ系
男性セラピストによる性感マッサージ

4.レズビアン系
男性だとはまりそうで怖いという方向け、女性セラピストによる性感マッサージ

「値段は平均2万円代~。時間延長やオプションで料金はプラスになります。セラピストや施術の相手は、指名料を払えば年齢か顔など好みのタイプを選べるところがほとんど。
なんとなくホストのようなイメージがある方もいるかもしれませんが、男性の中には、会社員のダブルワーク、学費を稼ぐ目的の学生さんなど、普通の感じの方もいます。
ネットで検索すると山ほどヒットしますが、どんな基準で選ぶべきかが大事なところです。

トラブルに巻き込まれない。性感染症にかからない。個人情報が漏れない。そういった安全性をネット情報だけで見極めるのは、とても難しい。ベストなのは、信用できる知人からの紹介。また、テレビ、雑誌、書籍など、逃げも隠れもできないようなメディアで情報公開されているところは信頼度が高いと思います」(三松さん)

しっかりしたところは、明確な料金制度でプロフェッショナルなサービスを提供し、スタッフ教育も行き届き、高いスキルもあります。メンタルケアも細かく、例えば、施術するホテルに行く前に最寄り駅で待ち合わせし、まずは会話をしながら徐々に心をほぐすといった配慮があるそう。

「中には、利用者の悩みと対応内容、メンタル効果をレポート形式でまとめ、リピートした際に説明してくれる丁寧な対応をするところもあります。私も相談所でカルテを作りますが、まさに風俗版カルテのイメージです」(三松さん)

男性風俗とは違う「癒しのサービス」女性向け風俗の現状とニーズ_img1
 

旦那さんとのセックスが叶えられない既婚者。この先、パートナーと出会えるチャンスはないけど、人肌に癒されたいという単身者。そんな女性たちが、ちょっとエステに行く感覚で利用できる、セクシュアル・トリートメントが一般的になる時代が来るかもしれません。
信頼できる、安心できる、女性向け風俗情報については、みなさんのご要望があれば、今後もお届けしていきたいと思います。
ご意見、お待ちしています。

※三松さんに相談を依頼希望の方は、ミモレ編集部にお問い合わせください。

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三松真由美

カップル不仲の原因を「性」を通して考えるセックスレス改善専門家
会員1万3000人を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」を運営し、夫婦仲の改善、セックスレス対処法ED予防法を真剣に考える夫婦仲コメンテーター。的確なアドバイスにファンが多く、マスコミ取材や著書の執筆、講演多数。著書『40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣』(扶桑社)『夫婦仲がよくなるちょっとした習慣』(中経出版)『夫婦の「幸せ循環」を呼ぶ秘訣』 (講談社)『堂々再婚』(WAVE出版)『モンスターワイフ』(講談社)『夫とは、したくない。』(ブックマン社)他多数。恋人・夫婦仲相談所 LINE@→https://line.me/R/ti/p/%40suzunet


撮影/浜村達也
取材・文/熊本美加
構成/片岡千晶(編集部)


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