フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。

缶入りクッキーがちょっとしたブームになっています。新聞や雑誌でもよく紹介されていますね。とっておきたくなるような可愛らしい缶、ふたを開けるまでのドキドキと、開けたときの、わー!というサプライズな喜び。これは、お弁当好きの国民ならではの楽しみかもしれません。

缶クッキーの最高峰は、東京・麹町にある「村上開新堂」のピンクの缶に入った詰め合わせです。昨冬、雑誌の取材で大々的に行った美食ギフトのアンケートでも、圧倒的な評を集めました。ただしこちらは、紹介者がいないと購入できないという特別の品。取材もほとんどお断りです。ので、サイト内できちんとご紹介できないのが残念ですが、覚えておけば、どこかで巡り合えるかもしれません。さて、現実的なギフトを想定して、私が選ぶのは、以下の3つの缶クッキーです。

 


① 京都の洋食屋さんの和素材クッキー

 

まず京都のイノベーティヴな洋食「レストランよねむら」が、お土産にと焼き始めたクッキーがこちら。レストランの店内外を描いた愛らしい缶の中には、山椒、ぶぶあられ、抹茶、黒七味など、京都ならではの和素材を使った小ぶりなクッキーが10数種。シュクレ(砂糖)とサレ(塩)両方のクッキーが揃い、お茶、コーヒー、そしてワインにもぴったりです。フレーバーの違いはもとより、カリカリ、さくさく、しっとりなど、テクスチャーの違いが素晴らしい。お値段はちょっと張りますが、舌の肥えた方を喜ばせるには、間違いのないクオリティです。購入は日本橋のショップ、またはオンラインで予約販売しています。京都の本店は今春にリニューアルオープン予定で、こちらも楽しみです。

よねむらオリジナルクッキー ¥4800 (税込)

「レストランよねむら」
住所/東京都中央区日本橋室町2-3-1COREDO室町2 B1F
電話/03‐6262‐3151
営業/10:00~21:00 無休
オンラインショップ/https://yonemura-ec.com/