新元号も決まり、新学期や新年度が始まり、いよいよGWがやって来ますね。せっかくの大型連休にまだ予定がない方、飛行時間4時間ほどで着く香港に行ってみませんか。
香港と言えば、ブランド品を日本より安く買う場所だったのは大昔の話。
伝統の職人技で心を込めてつくられたもの、国際都市らしいとびきりの目利きがセレクトしたお店、本格中華の調味料など、愛すべきものを香港で探すのも、楽しい旅の思い出になります。

今回は、香港のカリスマティーハウスオーナーがお茶への愛を込めてオープンした中国茶ショップと、カオスな店構えに圧倒される伝統的な食器工房の2つをご紹介します。

①センスのいい空間で中国茶の香りと味を嗜んで持ち帰る。 旅先で至福の時間を過ごそう

Plantation by teakha(プランテーション バイ ティーカ)


香港でのモダンティールームブームの先駆けになった太平山街のカフェ、ティーカ。そのオーナー、ナナ・チャンさんが、「お茶のストーリーを語り、深く紹介できる場所を作りたい」と2018年6月にオープンさせたのが、プランテーション。

オーナーのナナさん。裏通りに静かに佇む素敵なショップ。

目利きの彼女が、台湾、インド、中国などの大小さまざまな茶園を回って選んだ茶葉をパッケージした自社セレクトや、アーティストとのコラボで作った茶器の販売、試飲、お茶体験ワークショップなどを行うスペースなのです。

ワークショップの一コマ。この日は自分で茶葉を選んでブレンドに挑戦。すべての空間が絵になります。

常駐ティーマスターによる試飲は、1人HK$120で3種類(人数が増えると種類が増える)を試せます。茶葉を購入する場合は、価格から試飲代が引かれる仕組み。

すべての茶器が目の保養。ティーマスターが注ぐ桂花烏龍の香りがあたりに充満。

窓際のテーブルで自らお茶を入れて寛いで過ごすこともできます。ナナさんが設えた空間で、麗しいお茶の香りに包まれて、日常の澱(おり)も流されていく格別の時間が過ごせます。

ティーマスターとの会話とお茶の芳香に包まれる幸せな時間。

お勧めはキンモクセイの香りを封じ込めた「桂花烏龍茶」と、特殊な虫に囓らせた葉だけが生む甘い香りと味を持つ「東方美人」。ティーカでの人気メニュー「Masala Chai」を購入していく人も多いそう。

キンモクセイの香りがついた桂花烏龍 HK$460。オリジナルパッケージやラベルなどの優しい色合いは、お茶を使って染色することで生まれています。
ハイビスカスの一種である洛神花ことローゼルのお茶は、鮮やかな色合いと甘酸っぱさ、飲むと感じるビタミンCたっぷり感で大好きな花茶です。HK$180

ナナさんのこだわりがこもったモダン茶器も魅力的。現在は、日本の開化堂とのコラボ茶缶を制作中とか。月2回開催のセミナー(英語)は、チョコレートとのペアリング、新茶試飲など多彩な内容。ウェブサイトの告知を確認したうえで、旅の予定にぜひ!

景徳鎮の若手アーティストとナナさんがコラボした茶器にうっとり。 セレクトのセンス、いつも感心します。

住所 西營盤保德街18號地下
電話 852-3482-2660
営業時間 11:00~18:00(土~19:00) 日休
予算目安 桂花烏龍茶(50g)HK$148、 東方美人(100g)HK$502
WEB  www.plantation.hk/

 
  • 1
  • 2