雅子さまの母・優美子さんの素顔


雅子さんは、田園調布雙葉学園に小学校三年から高校一年の夏までの7年半通った。田園調布雙葉学園は、昭和16年(1941)に小学校、昭和27年(1952)までに幼稚園、中学校、高校が設立され、現在の形になっている。

田園調布雙葉学園は、現在でも都内屈指のお嬢さま校として知られている。東急大井町線九品仏(くほんぶつ)駅を降り、こじんまりした商店街を抜け、環状8号線を超えると高級住宅が連なっている。そんな閑静な住宅街のなかに、田園調布雙葉学園はある。

 

雅子さんの母・優美子さんも田園調布雙葉学園の卒業生である。そして祖母・江頭寿々子さんは四谷の雙葉学園の卒業生。祖母、母、娘の三代続いての雙葉学園卒業生なのだ。

雅子さんの母・優美子さんの友人の石黒絢子(あやこ)さんは、

「お宅に伺うと、お料理上手のお母さん(江頭寿々子さん)が手の込んだ美味しいものを、食べ盛りの私たちに次から次へと出してくださるんです。だからおうちに伺うのが楽しみでした」

と、当時を懐かしむ。

独身時代の雅子さまの母・優美子さん

伝統のスクールカラーは、母から娘に家風として伝えられている。

雅子さんの同級生、村山小百合さんは言う。

「小和田さんのお母さまって、とても素晴らしいんです。小学校の頃、お宅に遊びにお邪魔すると、ほんとうにすてきなおばちゃま。私たちのような子どもの間でも人気がありました。

外国に長くいらっしゃったので、パーティーなどに慣れていらっしゃって、お料理もいつも子どもが好きそうなものを、気を遣って作ってくださいました。だから、『オワ(雅子さんのニックネーム)』の誕生会はみな楽しみにしていました」

では、美智子さまのご家庭には、どのような雙葉学園の雰囲気が伝わっているのだろうか。