自然のままのグラデーションを生かしたグレイヘアとは対照的に、マダムのお顔はパキッと華やか! 真っ赤なリップ、くっきりと弧を描く眉、太めのアイラインなど、50年代のVOGUEのモデルやフランス女優を彷彿させるエレガントなメイクです。

新刊『マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」』の撮影のときも、プロのヘアメイクさんのお力はお借りしつつ、基本的にはご自分でメイクをされたそう。今のメイクに行きついた理由や、マダムがメイクで大事にしていることをお聞きしてみました。

 


自分の肌色、目の色、骨格を知ることがすべて

グレイヘアの場合、お顔は気にかけてきちんとメイクしないと負けてしまうのではないかしら。私自身、髪の変化と共に手探りしながら今のメイクが出来上がっていったと思います。

メイクはまったくの自己流です。雑誌や何かを参考にすることは、まずありません。いわゆるメイクの常識からいえば、はずれていることもたくさんあるはず。それでも、長い時間付き合い、研究してきた顔をいちばんよく知っているのは自分ですから。

これは、おしゃれと同じ。人の手まかせにしていたり、時々の流行や情報に流されていては、いつまでたってもメイクに自信が持てないのではと思います。肌の色や質感、目の色、骨格……自分の顔をよく知ることがすべてなのです。

 
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