マダム・チェリーのワードローブをのぞかせてもらうと、驚くのはそのブランドの幅広さ。芦屋マダムらしいハイブランドから、セレクトショップのインポート、おしゃれ好き垂涎のセルフ・ヴィンテージアイテム、そしてユニクロやザラまで! 「好きなものが似合うもの」というマダムのアンテナに引っかかったものだけが、ブランドの枠にとらわれることなく並んでいます。特に、70代マダムが着るザラ、気になりますよね? そのアイテム選びのポイントは、“遊び心”でした。

 


若い子の店にも行ってみましょう!

赤いライン入りのザラのデニムは、かわいいコーディネートのアイデアが広がるすぐれもの。プリントのシャツを合わせて、髪飾りもいつもより大きめのリボンにしてみました。足元には必ず上等な靴をもってこないとね。刺激された友人たちが思わず買いに走ったそう。

遅まきながら、ザラデビューしました。たまたまピクニックに行く遊び服を探していたとき、娘が連れていってくれたの。あら、おもしろいじゃない、と開眼して以来、二人で出かけるときにときどきのぞくようになりました。

流行を追いかけることはまったくしないので、いわゆるファストファッションとは縁がなかったのですが、あえてのお遊びコーディネートと割り切ると、使えるアイテムが結構あるのです。

サイドにラインが入ったデニムを初めてお披露目したときはすごく褒められて「ザラよ」って種明かししたら、みんなびっくり! 自慢しちゃいました。意外性もおしゃれのスパイス。自分のベーシックに取り入れて、新しい風を吹かせてみてはいかがでしょう。

<from Instagram>ザラで見つけたジージャンをプリントのワンピースに重ねて。ゆったりしたシルエットが使いやすくて、普段に活躍中。

 

 

『マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」』
マダム・チェリー 著 講談社刊 定価1500円(税抜)


「老化は進化よ!」 70代でモデルになり、そのおしゃれも評判のマダム・チェリーが、毎日の着こなしをたっぷりと紹介! 年を重ねた今だからこそ似合う服やコーディネート、グレイヘアの育て方やアレンジ術など、人生後半のおしゃれを楽しむコツが満載です。

撮影/野口貴司(San・Drago)
インタビュー文/河合映江
構成/生活文化チーム