それから、亡くなった方たちが今この瞬間何をしているのか、そこに思いを馳せてみてはいかがでしょう。もちろんご主人やお父さまがどこにいるのか分からない、といった思いでもかまいません。私は“今の夫”を感じると涙がにじんでくるのですが、それは温かい涙なのです。今この瞬間、夫が私に思いを知らせてくれていると分かるからです。人の言葉にこれが正解だと無理をして合わせる必要も、スピリチュアルだとか思う必要もない、そらのそらさんが感じるままを大事にしてほしいのです。

 

そらのそらさんが感じている罪悪感に関しても、今この瞬間、亡くなった方たちはそらのそらさんのことをどう思っているか、そこに思いを馳せてみれば、楽しんではいけないなんてことはないと、気づけるのではないかと思います。

余談ですが、この“亡くなった人の今の気持ちを思う”という作業をおこなうとき、亡くなった方との関係性が浮き上がってきます。だからこそ修復不可能なほど関係性が悪くなっていると感じているならば、そのような夫婦は別れたほうが良いと私は考えているのですが……。

ただ一点、生きていることに疲れた、と書かれていたことは気になります。これは鬱傾向にあるからかもしれません。もし眠れない、食べられないといった身体不調も現れているようでしたら、医療機関に頼ることをお勧めいたします。私は、今もですが、医療機関にはとても救われました。そして、それ以上悪化させないテクニックも身につけました。よく「無理をしないことが大事」という言葉を耳にしますが、これは本当なのです。そらのそらさんには、体の管理はしっかりしつつ、自分の力が戻ってくるのをゆっくり待っていただけたらと思います。

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 取材・文/山本奈緒子

 

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