ユン院長「韓医学ではヨンジャという蓮の種子を使うことが多いですね。蓮の花や蓮の葉の研究も進んでいて、紫外線によるバリア機能低下の防止やエイジングケアへの応用が期待されています」

なんと、蓮には優れた抗酸化作用が期待できるのですね!

ユン院長「はい。蓮の葉に含まれるビタミンEやビタミンCなどの成分が抗酸化作用をサポート。また、蓮の花にはとくに美白、コラーゲン分解酵素の抑制、保湿、そしてアトピーやニキビなどの炎症改善にも効果があることがわかっています。ニキビの悩みで来られた方に、蓮の花のチョンサンバンプンタンを処方することもあります」

 

蓮花の美容成分は保湿や炎症にいいとは聞いていたけれど、美白やコラーゲン生成にも効果があったなんて!

ユン院長「蓮花は、一年にたった4日しか咲かないため、ここ韓国でもとても貴重なものですが、蓮の葉のほうは大量生産が可能で、最近はロータスティーも少しずつ普及しています」

確かに、ロータスティーはよく見かけるけれど、どんな効果があるんでしょうか。

ユン院長「じつは、蓮の葉にはアルカロイドやフラボノイド、ヌシフェリンという成分が豊富に含まれていて、解毒作用、利尿作用(むくみ除去)、脂肪分解、そして食物繊維による便秘解消にも効果があります」

それは朗報。ユン院長の病院でも、独自にダイエット薬を処方しているという噂がありますが……。

ユン院長「はい。ダイエット用に、独自に蓮の葉ペーストや蓮の葉ゼリーを開発して処方しています。食欲を抑えてくれる効果があるため、肥満で入院された患者さんにも処方。わずか3日間で効果が出た方もいます」

韓国では、西洋医学同様に、あるいはそれ以上に、人々の健康維持のために欠かせないのが韓医学なんですね。

ユン院長「漢医学は常に全体を見ています。西洋医学では症状一か所だけを治しますが、漢医学の場合は、例えば、肥満を治療しながら同時に肌質も美しく整えるなど、全体をいい状態に導くという理念で診療に取り組んでいるんです」

取材中についつい目がいってしまうユン院長の肌。つるつるで透明感が半端ないのに、アラフィフと聞いてびっくり!

ユン院長「蓮の花や葉などを上手に取り入れると肌の調子も良くなるんですよ(笑)」

最後にユン院長が私に手渡してくれたのが、供辰丹 (ゴンジンダン)という、漢医学に基づいた高麗人参入りの滋養強壮剤。なんと、黄金に輝いた丸薬!

ユン院長「伝統的なレシピに基づいたもののみが供辰丹と認められるほど、特別なもので、鹿茸、当帰、サンシュユの実、麝香が配合されています。とくに、効果の高さで評価されているのが、高麗人参と熟地黄が加わった供辰丹なんです」

ひゃー、韓医学は想像以上に奥深い。ともかく、韓医学でもさまざまな効果が認められる蓮花への理解が深まってすっきり。今夜はさっそくBARAKAのHASUHANA エッセンスミストでコットンパックすることに。お疲れ様でした~。

 

次回は、ステラ薫子さんが指南する、ソウル開運スポットとフードをレポートしますね!

 
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