幼い頃から何度も読み返している大好きな小説のひとつ、ルイーザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」が、15年ぶりに映画化されるとのこと!

 
写真:Splash/アフロ

南北戦争の影を色濃く残す19世紀後半のアメリカを舞台に、貧しい生活を送りながらも高潔な心を保って清く美しく生きるけなげな四姉妹の姿を描いたこの小説。今までになんと8回も映画化されている、人気の作品なのです。日本でも何度かアニメ化され、ミモレ世代の方なら日曜日夜に放送されていた「世界名作劇場」で「愛の若草物語」を観たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

直近の1994年版ではウィノナ・ライダーやスーザン・サランドンが出ていたのに、まだ観ていなかったことに今気づきました(汗)。至急DVDで観たいと思います!

94年版では、ウィノナ・ライダーは次女ジョー役で出演。 写真:Album/アフロ

そしてこの新作のトレイラー映像が、ついに公開されました。

原作は4部作とかなり長いのですが、この予告編の様子だと、四人姉妹の青春時代だけでなく、ジョーの結婚など後半のエピソードも描かれる様子。メリル・ストリープが「結婚が女の幸せだと言うなら、なんでおばさんは結婚してないの?」と聞かれて「私がお金持ちだから」と答えるシーンが笑えます

今年12月25日のクリスマスに全米公開されるこの「若草物語」。長女のメグ役にエマ・ワトソン、お金持ちだけど気難しいマーチ叔母さんにメリル・ストリープ。そしてヒロインのジョーに恋する幼馴染役のローリーには、あの美青年俳優、ティモシー・シャラメがキャスティングされていて、出演陣が豪華なのも見どころのひとつ。

ヒロイン・ジョー役のシアーシャ・ローナンと、ジョーと恋に落ちるセオドア役のティモシー・シャラメ。 写真:Splash/アフロ

ただ、長女のメグってとても穏やかでエレガントなイメージなので、エマ・ワトソンはどっちかっていうと、気が強い次女のジョーの方が合っていたような気がするのは、彼女が演じたハリポタシリーズのハーマイオニー役の印象に引っ張られすぎでしょうか。

「若草物語」の何が好きって、勧善懲悪で登場人物全員だいたい善人(どこかの日本映画のキャッチコピーとは真逆ですね!)だし、暖かな家族愛や、この時代に職業婦人を目指してもがくジョーの苦悩などが、生き生きと描かれているところ。今読んでも全然古臭くなくて、とっても共感できるのです。フェミニズムが再び盛んな時代だからこそ、女性の自立が難しかったこの頃の物語が「今」映画化されることに、深い意味があるような気がします。

個人的には、メグが新婚時代に旦那様と気持ちがすれ違ってしまった時にアドバイスをもらって、また夫婦の愛を蘇らせるところなども参考になりました。時代が変わっても、男心の操縦法は一緒。そんなところも普遍的なんですね(笑)。

私にとっては今年いちばん楽しみにしている映画と言っても過言ではない「若草物語」。公開に向けて、久しぶりに小説を読み直してみたいと思います。

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