「1ホテル ブルックリンブリッジ」のロビー。テーブルなどの家具や内装の木材などの多くは、廃材を利用しているそう。

あ、そうか、これがサスティナブルだ! と気づきました。
1ホテルは、最近よく聞く「サスティナビリティ(持続可能)」とラグジュアリ―を融合させたホテルなのだそう。イースト・リバーに面していて、自然との繫がりを感じられて、ニューヨークにありながらとってもグリーン! それだけではなく、テクノロジーもすごいのです。水は雨水の再生システムを利用していて、エネルギーは100%風力エネルギーなんですって。

 

テラスとひと続きになったレストランの食事も、地元ブルックリンでこだわりをもってつくられた食材を使っていて(farm to tableと言うそうです)、とても美味しかった。アメリカの食事というとハンバーガーなどのファストフードのイメージが強かったけれど、そのイメージはもう過去のものになりつつあるのだなと感じました。

ニューヨークでは魚介類もとても人気です。食材は地元でつくられたり採取されたりしたものがほとんど。

そう、ニューヨークの最先端とは、まさに、サスティナビリティなのです。今まで、何だかぼんやりと輪郭しか見えていなかった難しい言葉、「サスティナビリティ」をぐっと身近に感じて理解することができました。サスティナビリティって、地球にやさしいだけではなく、現代人にとってとても居心地がいいものだったんだと、ゆったりとした気持ちでテラスを眺めていました

そして、私が買い出しにいったスーパーでの薄いレジ袋もそういったことだったのです。日本よりその感覚が進んでいる多くのニューヨーカーはエコバッグしか使わない。うすーいレジ袋は、本当にしょうがない時にのみ使うもの。だって、持続可能ではないですからね。
では、みなさんまた来週!

 

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