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【大人がすべき歯のケア】恐ろしい口腔内3大トラブルと簡単ケア法

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【トラブル3】40歳以降の見た目問題。「歯の黄ばみ」はどうすればいい?

 

そもそも、『ホワイトニングって必要なんですか?』と患者さんに聞かれますが、人に与える印象として笑顔があり、その笑顔の中心に歯があります。白い歯は健康的で清潔感があり、若々しい印象にもなりますので、ホワイトニングケアは有効だと思います。

歯の表面の汚れについては、いくつか原因があります。生まれつき歯の色が黄ばんでいる、カレー、コーヒー、赤ワインなど歯の表面に付着しやすい高い食べ物や飲み物を好むなどさまざまですが、40代以降に多いのは加齢による歯の黄ばみ。これは加齢によるエイジングサインのひとつです。


歯を白くする方法は医師と相談を。歯磨き粉の研磨剤に注意


具体的なケア法として、歯専用の薬剤で白く漂白するジェル&マウスピースがセットになった歯のホワイトニングキットがあります。これは医師の診断のもと、歯の型に合わせマウスピースを製作します。自宅で数時間マウスピースをつけるだけなので、自分のペースでケアができるのも現代女性には嬉しいですね。

ドラッグストアなどで“歯が白くなる歯磨き粉”も販売されていますが、粒子の荒い研磨剤が入っているため、歯の表面を傷つけてしまうこともあるのです。傷いた歯の表面はかえって着色(ステイン)しやすくなるため、「前よりも歯の色が気になる」と言う人が少なくないんです。
現在は「できるだけ歯の表面を傷つけない予防ケア」をすることが大事。つまりは、歯を艶やかに保つ=トリートメントするといった考え方に変わってきていますね。

ジェル&マウスピース以外にも、歯を美しく、明るく見せる方法として、セラミック、ラミネートベニア、歯茎の漂白などがあり、仕上がりの度合いや料金も多岐にわたります。それぞれのメリット・デメリットがあるので、歯科医師や歯科技工士と相談し、ご自身に合った治療法を見つけることをおすすめします。

ルネス青山デンタルクリニック 小林建先生

1996年3月神奈川歯科大学歯学部卒業。都内歯科医院にて歯周病、インプラント、審美治療、都内矯正歯科医院にて矯正治療について研鑽を積んだ後、2008年渋谷区神宮前「ルネス青山デンタルクリニック」を開業。

取材・文・撮影/長谷川真弓
構成/片岡千晶(編集部)
この記事は2019年9月20日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。

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