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【大人がすべき歯のケア】恐ろしい口腔内3大トラブルと簡単ケア法

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上手な歯医者さんとの付き合い方について、ルネス青山デンタルクリニックの院長である小林建先生にお話を伺いましたが、今回は、40代からの口腔内トラブルの原因とケア法について。お家でできる簡単ケア法は目からウロコの必読です。

 


虫歯より深刻!? 40代に多い口腔内トラブルとは?

 

「意外かもしれませんが、虫歯以外の症状でクリニックに来院される患者さんは多いですね。特に40歳前後を境目に、歯周病、口臭、歯の黄ばみについて相談される患者さんが増えています。口臭や歯の黄ばみなどの相談は「他人からどのように見られているか」を気にしていると言う証拠。
裏を返せば、セルフプロデュース力なんです。自分をどのように見せたいか、そのために何をすべきかを考える。その手段のひとつに口腔内ケアがあると気づかれている人がいるのも事実です」。

今回は、3大悩みともいえる

「歯周病」
「口臭」
「ホワイトニング」

について、トラブルの原因・ケアの仕方・予防法について、小林先生にわかりやすく教えていただきました。


【トラブル1】静かに進行する“サイレントキラー”歯周病

 

通称『サイレント・ディジーズ(静かな病気)』と呼ばれている歯周病は、自覚症状もなく病態自体が緩やかに進行する病気です。歯周病とは主に①歯肉炎(歯茎が腫れているなどの歯肉の炎症)と②歯周炎(歯を支えている骨が溶かされて歯がグラグラする症状)の2つがあり、それぞれに治療法が異なります。

40代になると歯周炎に悩む人が多く、その多くは細菌による感染症が原因と言われています。例えば、歯の根元にプラーク(細菌のかたまり)が溜まると歯茎に炎症が起き、歯と歯茎に隙間ができます。これを歯周ポケットと言います。このポケットが深くなると歯茎が痩せ細り、歯が抜けるなど症状が深刻化します。一度歯周病になると、歯周ポケットに入った細菌をしっかり除去する治療を行わなければならず、時間もお金もかかります。だから、感染しないための毎日のお手入れが必要になるわけです。


歯周病の予防は「歯磨き」に尽きる!

 

歯周病にならない予防策、これは歯磨きが効果的です。古典的な方法ですが、歯磨きを習慣化することにより細菌の感染を除去できるのです。歯磨きの回数は日に2〜3回が理想的と言われています。