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初恋を貫き7年、恋が成就した浩宮さまの喜びと雅子さまの「キャリアより結婚」の決断

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平安時代さながらの真新しい十二単で結婚の儀式を


6月9日午前5時。結婚の日の小和田邸の周辺には、雅子さんを一目見ようと2000人近い人々が詰めかけていました。
午前6時30分、小和田邸のドアが開き、家族とともに雅子さんが現れました。

ご成婚当日の朝、自宅を出発される雅子さんとご家族。写真/JMPA・講談社

「ショコラちゃん、バイバイ」
愛犬に別れを告げた雅子さんの装いは、ブルーの水玉のスーツにお帽子を合わせ、真珠のネックレスとイヤリング。白の手袋、白のバッグにさりげなく持たれた扇子が天皇家に嫁ぐという格調を表しています。
晴れやかな笑顔で旅立つ娘を、両親は立ち尽くして見送ります。

 

潔斎所で身を清められた雅子さんは、大垂髪(おすべらかし)に髪を結いあげ、新調の十二単(じゅうにひとえ)に着替えられました。

午前10時、オレンジ色の黄丹袍(おうにのほう)に黒い冠、手に笏(しゃく)を持たれた皇太子浩宮さまと檜扇(ひおうぎ)を手に持たれた雅子さんが相次いで回廊を歩んで賢所(かしこどころ)に入られました。お二人は正面で一礼し、内陣に進まれます。

15キロ以上という重さの十二単で一歩ずつ、「結婚の儀」のため賢所に向かわれる。写真/宮内庁提供

宮内庁によると、お二人は板張りの床に置かれた半畳の御畳(ごじょう)に正座し、鏡の御神体に向かって右側の皇太子さまが紅白の布のついた玉串を受け取り2度立ち上がって礼拝し、この間平伏したままだった雅子さんが、次に別の玉串を持って座ったまま2度礼拝されました。

続いて、参列者全員が起立する中、皇太子浩宮さまが懐から告文(つげぶみ)を取り出し、「互いに睦み親しみ変わることのないことを誓い、将来の守護を願う」といった内容のことを古い大和言葉で読み上げられました。

お二人が外陣に戻ると、内々陣から神酒の入った瓶子(へいし・とっくりのこと)が運ばれ、まず皇太子浩宮さまが注がれた杯を干され、雅子さんも別の杯で神酒に口をつけられました。この後再び拝礼します。

これで結婚が成立し、雅子さんは皇室の一員になられたのです。皇太子の結婚は1959年(昭和34年)の天皇(今の上皇陛下)と美智子さまのご結婚以来、実に34年ぶりのことでした。

お二人が東回廊からゆっくりと退出し、儀式が16分で終わると、皇族を代表して秋篠宮ご夫妻が賢所の神楽舎まで進んで拝礼され、参列者もこれに合わせて次席で拝礼し、退場しました。

祝賀パレードに出発するお二人 写真/JMPA

こうして、外務省からはじめて皇太子妃が誕生し、天皇家に新しいページが開かれたのです。
浩宮さまは、「今まで会ったなかで、ケタはずれにスケールの大きい女性」と雅子さまをマークされ、ついに初恋を貫かれました。浩宮さまと新しい妃、雅子さまとの旅路は、このとき始まったのです。

ご公務で中東・サウジアラビアへ。写真/JMPA・光文社
 

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外交官だった小和田雅子さんは、皇太子・浩宮さまに見初められて皇室に入ることに。雅子さまの生い立ちやから皇太子の熱い求愛、ご成婚までの軌跡が余すところなく盛り込まれた作品。雅子さまと同じく、平民から皇室に入られた美智子さまのお姿を交えて描きます。

 

 

美智子さまから雅子さまへ 三部作2 美智子さまもご祝福 雅子さまに愛子さま誕生
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涙の流産を乗り越え、愛子さまをご出産された雅子さまの苦悩と喜びのすべてが一冊に。皇室という見知らぬ世界に入り、お子さまを生まなければならない重圧を、雅子さまはどのように乗り越えたのでしょうか。美智子さまから雅子さまに伝える母の想いを織り込みます。

 

 

美智子さまから雅子さまへ 三部作3 美智子さまもお支えに 雅子さまご成婚十年の苦悩
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愛子さまをご出産されたのち、適応障害になり長期の療養生活を送られた雅子さま。ご成婚から10年を迎え、病と闘われているご様子に触れた作品です。雅子さまをやさしく包み込む、皇太子浩宮さまと美智子さまの愛に胸打たれます。
 

本文、キャプションは過去の資料をあたり、
敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、
その当時のものを使用しています。
写真/渡邉みどり(クレジットのないもの)
構成/高木香織、片岡千晶(編集部)

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