タレントの小林麻耶さんが、読者の方と「ほっとできる時間」を共有したい、そんな気持ちでお送りする連載です。

前回は、タコとセロリのサラダを教えてもらった小林さん。2回目にしてすでに、長年、シェフのアシスタントを務めているかのような雰囲気に。ニット¥6990/プラステ、パンツ¥39000/ヴェルメイユ パー イエナ 日本橋店(リュンヌ) エプロン、イヤーカフ/スタイリスト私物

年末年始のパーティシーズンに向けて、イタリアンの巨匠、「リストランテ アルポルト」の片岡護シェフのもとを訪れた小林さん。「料理には、どうしても苦手意識があるんです」とのことですが、その包丁さばきはなかなかのもの。今回は、基本のシンプルパスタに挑戦します!

 


今回作るのは…
「基本のトマトソースパスタ」

 


片岡シェフ 今回はトマトソースのパスタを作ってみたいと思います。イタリアでは、家庭によってそれぞれ作り方が違うの。いろいろな作り方があるのですが、一番おいしくて簡単な、シンプルなレシピで作ってみましょう。

小林さん またまた簡単なんですね! 嬉しいです。巨匠のトマトソース!

 動画はこちら 

片岡シェフ 材料は、トマトのホール缶とたまねぎ、ニンニク、オリーブオイルと塩、こしょう、バジリコの葉です。

小林さん えっ、これだけなんですか!?

片岡シェフ そう、これだけ。とってもシンプルなんです。では、さっそく作っていきましょう。

片岡シェフ たまねぎは半分に切ってからざく切りに、ニンニクは粒を半分に切っておきます。これを鍋に入れてオリーブオイルを加えて、1時間くらいじっくり炒めましょう。

小林さん い、1時間!? 

片岡シェフ 弱火だから、ずっと前にいなくて大丈夫ですよ。たま〜にかき混ぜればOK。

小林さん たま〜に……。ところで、たまねぎの芯は取るんでしょうか?

片岡シェフ 取らない、取らない。細かいことは気にしなくて大丈夫。……はい、そしてこれが1時間炒めたものです。ほら、トロットロでしょう。たまねぎの甘み、旨みがたっぷり引き出されていますよ。ここに、ホールトマトを入れていきます。そこに、バジリコを入れて塩で味を調えましょう。そこからちょっと強火にして、ポコポコ煮立ってきたら弱火にし、30分ほどコトコト煮ます。

じっくり炒めたたまねぎとニンニクは、すっかりクタクタの飴色に。そこに、ホールトマトを加えていきます。

小林さん そして、裏ごしして完成なんですね。なんてシンプル、なんて簡単!

片岡シェフ というわけで、ちょっと味見してみましょうか。

小林さん おいしいです! これ、たまねぎの甘みだけなんですよね〜。驚きです。

片岡シェフ トマトソースができたところで、パスタを茹でましょう。1%の塩を入れたお湯に、パスタを入れます。全部入ったところで、菜箸でほぐすようにかき混ぜますよ(菜箸を小林さんに手渡す)。

小林さん はい、かき混ぜます(と、グルグルと回しながらかき混ぜる)。

片岡シェフ 違う違う、回してもほぐれないよ。こうして、上下を返すようにかき混ぜないとね。

小林さん え〜、私、いつもずっとかき回していました……! 下から上、下から上に、箸を動かすんですね。

パスタがくっつかないように手早くかき混ぜて!

片岡シェフ そうそう。はい、タイマーを4分半にセットしますよ。では茹でている間に、トマトソースを一人分フライパンに入れて温めましょう。煮詰まってきたら、適宜、パスタの茹で汁を加えて、あんまりボテッとさせないように。

小林さん ソースがサラッとしてきました。

片岡シェフ パスタ、そろそろ4分ですね。ちょっと味見してみましょう。パスタの先だけつまんで切りますよ。はい、どうぞ。

小林さん ありがとうございます。まだ、ちょっと芯がありますね。

片岡シェフ このぐらいで大丈夫。そのままパスタをソースが入った鍋に移して、ソースを絡めます。仕上げにオリーブオイルとパルメザンチーズを入れて、ここでまた味見です。

小林さん ありがとうございます。……う〜ん、おいしいです〜! 

片岡シェフ ちょっとまだ、パスタが固いかな。そういうときは、パスタの茹で汁を加えて少し火にかければOKです。

小林さん なるほど〜、固めに茹でて、茹で汁で調整するんですね!

片岡シェフ はい、完成! お皿にパスタをねじりながら盛って、フライパンに残ったトマトソースをかけます。さらにパルメザンチーズをたっぷりかけて、はい、どうぞ!

盛り付けは素早く、パスタがのびないうちに!

小林さん トマトソースのいい香りです。ではさっそく、いただきます!

 
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