女性活躍をはじめとしたダイバーシティ推進のためのイベント『MASHING UP(マッシングアップ)』が今年も開催。3回目となる今回は「Reshape the Perception(知らないを知って、視点を変える)」をテーマに、国内外のスピーカーによる多彩なディスカッションやワークショップが開かれました。

 

ミモレの連載でもおなじみのWaris共同代表の田中美和さん、&Co.,Ltd.代表取締役・「Tokyo Work Design Week」オーガナイザーの横石崇さん、News Picksコミュニティマネージャーの佐藤裕美さんによる「自分のトリセツ キャリア編」のレポート前編。自己評価や自己肯定感をテーマにしたセッションでは、自分を認めてあげるためのヒントがたくさん飛び出しました!


自分を過小評価してしまう「インポスター症候群」って?


自己評価を高める方法の前に、まずは多くの人が抱えているという「インポスター症候群」についての話に。あまり聞きなれない言葉ですが「自分の力で何かを成し遂げたり、他人に評価されても“自分はそんなんじゃない”“すごくない”と、必要以上に過小評価してしまうこと」を言うのだとか。とくに女性に多いそうですが、自分でも思い当たるという人は多いのではないでしょうか。

 

田中 私はフリーランス女性と企業とのマッチングや、離職女性の再就職を支援する仕事をしていますが、そこで会う女性たちも自己肯定感の低い人が本当に多いですね。感覚値では6~7割の方が「自分に自信がなくて……」とおっしゃいます。

 

横石 実は僕も自己肯定感が低いんですよ。今日は男性を代表してインポスター症候群の話をするつもりで来ました(笑)。インポスターって“詐欺師”とか“ペテン師”って意味ですよね。自信がない人を指すには、意味が乖離しているように思うんですが。

田中 全然すごくないのにすごいと言われる=私は周囲を騙している、と感じるところからきているようです。

 
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