女性活躍をはじめとしたダイバーシティ推進のためのイベント『MASHING UP(マッシングアップ)』が今年も開催。3回目となる今回は「Reshape the Perception(知らないを知って、視点を変える)」をテーマに、国内外のスピーカーによる多彩なディスカッションやワークショップが開かれました。

 

ミモレの連載でもおなじみのWaris共同代表の田中美和さん、&Co.,Ltd.代表取締役・「Tokyo Work Design Week」オーガナイザーの横石崇さん、News Picksコミュニティマネージャーの佐藤裕美さんによる「自分のトリセツ キャリア編」、レポート後編では、キャリアの棚卸しにも有効な「キャリアのタグ」のワークショップの様子をお届けします。

 

そもそも「キャリアのタグ」とは、プロノバ代表・岡島悦子さんが提唱している自分の棚卸し方法。掘り下げた内容を“タグ化”していくことで、自分だけでなく他人も「この人はどういう人か」をインプットしやすくなるのだとか。実践に移る前に、登壇した3人が自分のタグを披露してくれました。

横石崇さんのタグ
①働き方を変える
②皿を洗う
③会議では発言

横石 ①は、こうした活動をしたり本を出しているので。②は、妻に働き方の話をすると「そんなことより皿を洗え」と言われるから。でもこのタグのおかげで、皿洗い仲間のパパが僕以外にもたくさんいることが分かって、みんなと仲良くなれました(笑)。③は、僕の弱い部分。本当に発言が苦手で、大人としてはダメって言われるやつですね。でも弱い部分を吐き出していくこともこのタグの面白いところというか。

 

佐藤 できないから心がけてる、というタグでもいいんですね。では田中さんのタグもみてみましょうか。

田中美和さんのタグ
①多様な生き方
②自己肯定感低め
③ママ

田中 ①は、これをミッションに掲げて日々活動しているので。②は、そうは見えないといわれるけど私も本当に自己肯定感が低くて。20~30代に、自己肯定感の低い自分とどう向き合うか戦い続けた歴史があるので、自分を語るうえではすごく大切なテーマなんです。

佐藤 具体的にはどう戦ってきたんですか?

田中 いろいろやりましたが、大きかったのは対話ですね。私の会社は女性3人で共同代表を務めているんですが、そのメンバーと何度も深いレベルの対話をしたんです。彼女たちから「美和ちゃんの強みはここだよね」などと何度も繰り返し言ってもらって。最終的には「呼吸して生きてるだけでいい」って(笑)。そこまで言ってもらってやっと「ああ、私このままでいいんだ」と思えたのがつい最近ですね。

 
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