おお!日本酒ファンには何ともうれしいお言葉。
現在、この研究は継続中で、日本酒のどの成分にAGEsを抑制する効果があるかは、まだ明確になっていません。ただし、八木さんによると、近い将来、成分の特定が期待できるそうです。

 

なお、日本酒にAGEsの生成抑制効果が期待できるとはいえ、アルコール自体は糖化を進める存在。あくまで「適量」を守ることが大前提であることを忘れないようにしましょう。
しかし日本酒にそんなうれしい効果があるとなると、ほかのお酒の効果はどうなのか、気になるところですよね。

「日本酒と同じ醸造酒であるワインもまた抗糖化作用があります。これはぶどうに含まれるポリフェノールによるものと考えられます。特に良いとされるのはポリフェノールを豊富に含む赤ワインです。ポリフェノールは抗酸化作用もありますから、糖化、酸化ともに抑制する効果が期待できます。もちろん、こちらも適量が基本です」

そのほか、樽で熟成させるウイスキーも、樽由来のポリフェノールが含まれることから、AGEsを抑制する効果が期待できるそう。今後の研究にさらに期待したいですね。

食後の運動で血糖値上昇を抑える


最後に、食生活以外で糖化を抑制する方法についてアドバイスを聞きました。
「食後の運動が血糖値の上昇を抑えて、糖化の進行を抑制してくれる」と八木さん。実生活ですぐに生かせる方法を教えていただきました。

「朝の通勤時は『階段』を使うようにしてみてください。通勤時間は朝食をとってから1時間後くらいにあたり、ちょうど血糖値が高くなっている時間帯です。カラダを動かすことで、食事によって上がった血糖値を早く下げられます。食後に階段のステップ運動を3分間するだけで血糖値の下がり方が早くなったという報告もあります。また、日中にデスクワークをしていると、昼食後の午後1~2時くらいに眠くなりますよね。会議などでの移動は、眠気覚ましも兼ねて、血糖値を早く下げるために、エレベーターでなく階段を使うようにしましょう」

このくらいの運動なら、無理なく続けられそう。塵も積もれば山となる。食事の後は、階段を使ったり、一つ前のバス停や駅で降りて歩くなど、「ちょい運動」を意識するだけで、少しずつ糖化を抑えることができます。今日から早速、実践してみましょう。
 

 

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構成/小泉なつみ
(この記事は2020年1月2日時点の情報です)

第一回「“老け”の原因はお酒? 「飲酒」と「糖化」の怖い関係」はこちら>>

 
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