さらにかおりさんは、「スマホが手放せない女」についても指摘します。

「ちょっとでもスマホ依存に心当たりがある人は、人と接する機会を増やしてみて。顔を見ながら会話をする時間を大切にして欲しいの。人の目を見て話すって、恋愛でもビジネスの交渉でもすごく重要視されているでしょ。そこの部分をスマホで省略しちゃうと、観察力や洞察力がどんどん鈍ってくるの。そうなってからじゃ取り返しがつかないのよ。
親子でもLINEだけでやり取りをしていたら、今日学校で何があったかの会話で、どんな顔をしているのかなんてわからないじゃない。もし話しながら一瞬でも顔が曇ったら、何かがあったというサインよね。いじめや悩み事も自分で話すきっかけがないから、そういう場合は親が気付いてあげないと。
大事なことを見逃さないようにするためにも、一対一のコミュニケーションは絶対に必要なの」

 


多すぎる人間関係で時間を奪うSNS


そう語るかおりさんは、「人の本当の気持ちは自分の目で確かめて感じるしかない」と言います。
確かに、子どもに何かあるとすぐ「スマホで検索」と思ってしまいがちですが、心や身体の異変は、目の前の子どもがすべての答えなんですよね。

また、「SNS命」の人にも、かおりさんは警鐘を鳴らします。

 

「SNSは気軽で便利なものだけど、多すぎる人間関係は“時間”という大切なものを奪うのよ!そこまでよく知らない人のために自分の時間を消費する必要って、どこにあるのかしら?」

信号待ちのちょっとした時間にInstagramを見てしまう。通勤電車の中では常にTwitterをチェック……など、「なんとなく」SNSを見てしまう人は多いのではないでしょうか。そんな細々したものを合わせたら日々、相当な時間をSNSに費やしているかもしれません。
ちょっとしたことですが、自分の大切な時間を確保するためにも、一度見直してみようと思えました。

その他にも「酒の勢いで股が緩む女」「毎朝ギリギリまで寝ている女」「ダメ男を掴む女」など、ドキっとするようなかおり先生の指摘が満載の本書。新年早々の今、気持ちを引き締めるためにもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

『母・細木数子から受け継いだ幸福論 あなたが幸せになれない理由』
著者:細木かおり(税抜 1250円)


細木数子の姪として生まれ、後に実娘となり、六星占術の継承者となった細木かおりさん。“細木数子流”の仰天子育てエピソードを紹介する第一部、六星占術を活かしながら「幸せになれない」と嘆く女性に対し、厳しくも愛のあるムチを炸裂させる第二部と、“かおり先生節”が堪能できる一冊です。

 

構成/小泉なつみ

 

第1回「「地獄に落ちるわよ!」は仮の姿?細木数子さんの素顔を娘が告白」はこちら>>