髪型を変えると人生も変わる!


さかい 髪を切ってブレイクしたり再ブレイクするセレブや女優さんってすごく多いですよね。人生の転機で髪型を変える人が多いのは、なぜなんでしょう?

さとゆみ 人生の転機に髪を変えるんじゃなくて、髪を変えるから転機が訪れるんですよ。この前私、雑誌の『ELLE』さんで何十人ものセレブの髪型解説をしたんですけど、そのとき気づいたのが、ここ数年、ブレイクしたセレブは必ず一度、ロブやショートに髪を切っている。一度切って、それで世間に認知されてからまた伸ばし始める子たちが多いんです。

さかい たしかにジェニファー・ローレンスやエマ・ワトソンも髪を切ったのが転機になってますね。人生、再起したいなら髪を変えるのがいちばん……!

さとゆみ 私の周りだけでも、髪型を変えてから仕事がうまく行ったとか、婚活で結婚できたという人が、30人、40人じゃ効かないくらい居ます。

さかい ずっと一緒よりも、気に入っていたとしても定期的に変えた方がいいんですか?

さとゆみ 気に入っていたら変える必要はないと思うんですが、「なんか淀んだな」っていうとき、ありません? そういう、停滞している気と共に髪を飛ばす気持ちで切ってみる。恋人とか変わったら、飛ばした方がいいですよ、バッサリ(笑)。


結局、女にとって「髪型」とは何なのか

 

さかい 私もずっと前髪なしのロングにしてたんですけど、数年前に、急に「これじゃない!」って思ったときがあって。それで前髪ありのショートボブにしたら、自分のキャラと髪型がすごくしっくり来るようになったんです。それまでは仕事でも引いてる感じだったのが、髪が短くなって元気なイメージになったことで、もっと積極的に発言できるようになって。

 

さとゆみ 今のお話は、髪によってわりと起こりやすい変化ですね。明るく見られるようになるから発言を求められるとか、自分自身も前に出て行こうという気持ちになれるとか。

さかい 髪型の影響力って、本当に絶大。

さとゆみ 私ね、いつも思うのは、みんな、「顔と髪の毛」という言い方をするじゃないですか? あれが不思議で。だってみんな、眉毛は顔だと思ってるし、まつげも顔だと思ってますよね。で、髪って顔からいちばん生えてる量が多い毛で、しかも顔から生えている。横顔は半分髪だし、後ろ姿なんて全部髪だし、いちばん面積の大きい「顔」なんじゃないかと、私は常々思っているんです。

そして顔なのにも関わらず、切ったり色を入れたり自由自在に変えられる。不美人でも髪は褒められることはあるし、40超えたら、ほんとに髪と顔は50点50点の割合になってくる。別に地毛じゃなくてウィッグだっていいんです。その髪型を気に入ることによって、自分を鏡で見たときに「今日の私も可愛いな」と思えるかどうか。それがメンタルの安定にも関わって来るから、本当に、女性にとって髪型は大事なんですよ。

 

<書籍紹介>
『女は、髪と、生きていく』

佐藤友美 著 幻冬舎

「髪には「性格」があります。
あなたがどんな自分になりたいかを考えて、それを髪で表現することができたら、人生は変わります。」

日本で唯一無二であるヘアライターの著者が、髪について語り尽くした最新作!

前髪ひとつで人格が変わる
女は分け目から老ける
前上がるか、前下がるか、それが問題だ
女の知性は後頭部に宿る
美容院で「おまかせ」と言ってはいけない
美容師選びはダンナ選びより重要
髪キャラと本キャラを一致させる、など。

撮影/Junko Yokoyama (Lorimer management+)
取材・文/さかいもゆる
構成/川端里恵(編集部)
(この記事は2020年1月29日に掲載されたものです)

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第5回:「美容室で何を伝えればいいか」2月5日公開予定