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【秋篠宮家の教育】幼少時は温もりある家に住み、動植物と触れ合う

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タイでの授賞式に眞子さまと佳子さまも参列

2019年7月9日、眞子さま、ペルーおよびボリビアご訪問のため、成田国際空港をご出発に。写真/JMPA・講談社

金の縁取りも鮮やかな赤地のガウンをまとった秋篠宮さまの隣には、清楚なスーツに身を包んだ紀子さま。後ろの席には、おそろいの白いワンピースを着た12歳の眞子さまと9歳の佳子さまが緊張の面持ちでかしこまっています。小さな黒いエナメルの靴が、愛らしさを際立たせています。

秋篠宮さまは、皇族としての公務と同時に、生物学者としての研究活動もされています。なかでも力を入れていたのが「鶏の家禽(かきん)化」です。
子どものころから動物がお好きだった秋篠宮さまですが、とりわけお気に入りなのが鶏。「鶏愛好家」を自負していらっしゃるほどでした。
紀子さまもご協力されていて、秋篠宮さまの最初のご専門書『欧州家禽図鑑』のイラストは、紀子さまがご担当されたのです。

2003年、それまでのご研究が評価されて、タイ王国の複数の大学より名誉博士の名誉学位と称号が授与されました。秋篠宮さまは親交の深いタイ王国から招待されて、授与式に臨まれたのです。授与式には、紀子さまと眞子さま、佳子さまもお連れしました。

そうやって子どもたちに父の学術研究成果と勲章をもらう姿を見せ、ご一緒にタイの国の人たちと交流を持ったのです。
秋篠宮さまと紀子さまは、折に触れて子どもたちをさまざまな場所に連れていき、現地や公務のご様子を見せています。それが娘たちにとってなによりの勉強になるとご存じなのです。

 


眞子さまを連れた父娘の二人旅


ご一緒のお出かけが多い秋篠宮家ですが、とりわけ秋篠宮さまがよくお連れしたのが長女の眞子さまでした。

秋篠宮さまは眞子さまとご一緒に、2007年にはアフリカ大陸に近いマダガスカル島、2010年にはラオスに行かれています。マダガスカル島では、バオバブやパキポディウムの素晴らしい景観を眺めながら、12時間半もかけて車で移動されました。ドライブ中、父と娘は普段の生活のなかではできないようなお話もされたといいます。

秋篠宮さまが眞子さまをお連れするのは、まさに将来公務を担うプリンセスのための教育。現地の様子を見せながらご一緒に考えることで、一つひとつ手に取るように伝えてこられたのです。   


キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。

第1回「美智子さま、清子さまから伝わる秋篠宮家のプリンセス教育のスタート」はこちら>>

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