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紀子さまが伝えてきた「人として大切なしつけ」【秋篠宮家の教育】

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秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となったことを内外に示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」が11月8日に執り行われました。

10月23日(金)に29歳の誕生日を迎えられた秋篠宮家の長女眞子さまは、次女の佳子さまと共に新型コロナウィルスの感染拡大によって、様々な公務が制限される中で、各方面の専門家にオンラインで説明を受けるなど、多くの活動に取り組んでおられます。

眞子さまをご出産後、宮内庁病院を退院される紀子さま。写真/JMPA

私は、筆頭宮家の内親王としてお生まれになった眞子さまや佳子さまのお振舞いやご発言を拝見するとき、その向こうに美智子さまの面影を感じています。皇嗣となった秋篠宮様のもとで、お二人の成人皇族としてますますの活躍を期待しつつ、この機会に美智子さまと教えから始まった、秋篠宮家の教育についてお話ししていきたいと思います。

 


ご挨拶は、まずこちらから先にする

1996年、赤坂御用地内を散策されるご一家。写真/宮内庁提供

朝、佳子さまはお住まいのある赤坂御用地内でジョギングをしています。そして、御用地内に通勤してくる人に出会うと、誰にでも、
「おはようございます!」
とお声をかけます。そのさわやかな笑顔に、職員たちも気持ちよく一日がスタートできるのです。

「コミュニケーションはまずご挨拶から」
というのは、かつて美智子さまがお子さまたちに繰り返し教えてこられたことでした。それも、
「まずこちらから声を掛ける」
ことを大切にされていました。

紀子さまもご挨拶をとても大切にされています。
眞子さまが学習院初等科に通っていらしたころのことです。紀子さまとご一緒に歩かれていた眞子さまは、ふと足元のアリの行列に目を留めました。せっせと葉っぱを運ぶアリ、わき道へそれると慌てて戻ってくるアリ……あとからあとからやってくるアリたちの様子は、いくら眺めていても飽きません。

小さな子どもは、集中するとまわりが見えなくなるもの。そこに先生が通りかかりました。でも、しゃがみ込んでアリに夢中になっている眞子さまは、気がつきません。

「先生がいらっしゃったわよ。ご挨拶は?」
紀子さまが促すと、眞子さまはハッとしてピシッと立ち上がり、ご挨拶されました。日ごろから紀子さまにご挨拶を教えられていたのを思い出されたのでしょう。学習院もしつけをきちんとされる学校で知られています。家庭と学校のしっかりしたしつけが伺われますね。
小さなころから挨拶を習慣づけることで、大人になってからも自然な微笑みが育つのでしょう。
 

秋篠宮家の写真はこちら
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①2019年3月24日、眞子さま、佳子さまそろって「千葉県少年少女オーケストラ」東京公演をご鑑賞に。写真/JMPA

②2017年6月10日、東京体育館メインアリーナで行われた「ドレミファダンスコンサート」の会場に到着された紀子さまと佳子さま。写真/JMPA

③2006年9月6日、悠仁さまをご出産された紀子さまを愛育病院にお見舞いに。写真/JMPA

④1996年8月2日、軽井沢を散策される眞子さま、佳子さま。写真/JMPA

⑤2019年12月10日、眞子さま、佳子さま、映画『アナと雪の女王2』チャリティー上映会にご臨席。写真/JMPA/光文社

⑥1997年、秋篠宮文仁さま、32歳のお誕生日に際しご一家で記念撮影を。写真/宮内庁提供

⑦1996年、秋篠宮文仁さま、31歳のお誕生日に際しご一家で記念撮影を。写真/宮内庁提供

⑧2019年7月9日、眞子さま、ペルーおよびボリビアご訪問のため、成田国際空港をご出発に。写真/JMPA・講談社

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