「4月からアラビア語担当です」と言われて呆然


大学生の時から外交官を目指していた中川さんは、一年の留年を経て念願の外務省に就職が内定。
しかし、入省直前、中川さんのもとに「アラビア語担当に決まったから、よろしく!」と人事課から連絡が入ったのです。

というのも、外務省では入省の際、新入職員たちに44の専門言語を割り当てるといいます(以下参考)。
しかも、中川さんのように、英語以外の言語が専門になった職員も、当然(というか、外務省内の雰囲気ではできるのが当たり前だそう)、英語はマスターしていなければならず、中川さんは社会人一年目にして人生最大のピンチを迎えます。

ちなみに、総理通訳を務めるのも外務省職員、つまり外交官の仕事です。
語学研修や大使館での通訳実績や評価を踏まえ、各言語で最も優秀な成績を収めた職員が、専門言語の総理通訳を務めるといいます。
これは意外と知られてない事実ではないでしょうか。

【参考】外務省採用の専門言語 英語(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ)、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語、ドイツ語、朝鮮語、ポルトガル語、インドネシア語、トルコ語、ペルシャ語、ベトナム語、セルビア語、ポーランド語、タイ語、ヒンディー語、モンゴル語、イタリア語、ミャンマー語、 カンボジア語、ブルガリア語、チェコ語、ルーマニア語、ラオス語、ハンガリー語、ウルドゥー語(パキスタン)、ヘブライ語(イスラエル)、ベンガル語(バングラデシュ)、シンハラ語(スリランカ)、ギリシャ語、デンマーク語、スワヒリ語(タンザニア)、フィリピノ語、マレー語、ノルウェー語、フィンランド語、スウェーデン語、オランダ語、ウクライナ語、スロバキア語、スロベニア語、カザフ語、クロアチア語

そして、窮地に立たされた中川さんは、外国語を最短距離でマスターする驚異の方法を編み出すのです。