人が多い場所に行くとすぐ疲れてしまう。知らない人と話すのが苦手。挨拶的な「最近どう?」にうまく返事ができない……。
「こんな特徴を持つ“内向型人間”は、日本人の3人に1人存在します」と話すのが、内向型プロデューサーのカミノユウキさん。
カミノさんは、大学卒業後に入社した会社で、内向きな自分を変えようと努力した結果うまくいかなかったことから、「外向型になる」のではなく、「内向型ならでは」の仕事術を見出したと語ります。

 


内向型は、外向型に比べて脳の神経経路が長い


「内向型人間の脳は、外部から入ってきた情報を処理するための経路が、外向型人間よりも長く、複雑であることが知られています(『内向型を強みにする』、マーティ・O・レイニー、パンローリング)。
また、内向型の人の脳へ流れる血液量は外向型の人より多いこともわかっています。血流量が多いということはより活性化していて、思考や感情といった内的な活動が盛んであるということです」

 

カミノさんによると、こういった内向型人間ならではの脳の特性が、性格や行動に大きく影響していると言います。
「最近どう?」と聞かれてすぐ反応するのではなく、質問してきた相手の意図を考えたり、過去を思い返したりする……。それこそが神経経路の長い内向型人間の特徴であり、それゆえに、レスポンスに時間がかかるのです。
カミノさん自身、サラリーマン時代は即答が求められる電話応対が苦手でしたが、それは“内向型脳”で反応に時間がかかるためだったのです。
一方、内向型に比べて脳の神経経路が短い外向型は、感じたことをすぐに言葉できるので「ノリがいい」と思われやすい反面、感情が表に出やすい傾向もあるそう。

さらに内向型人間の脳の特徴として挙げられるのが、「ドーパミン感受性の高さ」なんだとか。