ただし、最終的には子供に決めさせる、ということが大切です。お子さんは「進級が危ぶまれている」とのことですから、おそらく高校生か、もう大学生になられているのではないかと思います。ならば、もう立派に判断ができる年齢です。もちろんまだまだ経験や知識が浅いでしょうから、話し合うことは必要でしょう。そのうえで子供さんが出した決断を、尊重してあげてください。

 

お悩みを拝見していると、仕事や夫、そして夫の両親に関しては諦めの気持ちが漂っていますが、子供に関してだけは自分の力で何とか変えられる、と思っていることが伝わってきます。ですから「子供のことを優先的に解決しなければならない」と書かれているのだと思いますが、もしかしたら本当は自分の気持ちが優先になってはいないでしょうか? 「子供を自分の望む方向に進ませたい」という気持ちです。

 

でも子供も、高校生にもなれば自分の意志を持っています。勉強に意義を見出せないというのなら、なぜそう思うのか、ならばどういうものに人生の意義を見出しているのか、といったことを聞いてあげるべきではないでしょうか? そのためにも話し合いの場を設けてください。そうすれば、皆がどのような考えを持っているかお互いに分かりますから。

少々厳しいことを言ってしまいますが、Chiesnowさんはまだ子離れができていないのだと思います。ですがそうやって子供の意志を尊重することで、子離れができます。そうすると今度は子供を逃げ道にすることができなくなりますから、夫や夫の両親と向き合い、その関係を再構築しようとするようになるものです。こちらも話し合いの場を持って、自分の思いをきちんと伝えれば、関係性はきっと変わるはずです。

夫の実家に入った女性は、その辛さから子供を“心の砦”にしてしまいがちです。子供が小さいうちはそれで大丈夫なのですが、子供はいずれ巣立っていきます。そうなると、自分の人生を再構築しなければならない。今Chiesnowさんは、そういう時期に差し掛かっているのだと思いますよ。

PROFILE
  • 齊藤勇心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上。『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『イラストレート人間関係の心理学』(誠信書房)、『相槌のコツ』(文響社)など近著も多数。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子

 

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