今回、学校が一斉休校になったことから、在宅で勉強できるオンライン学習サービスの需要が高まる可能性も指摘されています。今年の受験生はすでに試験を終えたか、臨戦態勢だと思いますが、来年に受験を予定している人の場合、オンライン学習を使って休校をカバーするというのはひとつの方法です。

しかしながらもっとも大きいのは、食事や食材のデリバリー・サービスでしょう。

 

都市部を中心にウーバーイーツなどのデリバリー・サービスが急拡大しており、外食産業の中には、店舗での提供に加えて、デリバリーへの対応を進めるところが増えてきました。若年層を中心に会社での飲み会を敬遠し、自宅で気の合う友人と食事をしたり、1人の時間を楽しむ人が増えていることが背景にあるといわれます。

 

今回はコロナ対策ということで、盛大にホームパーティというわけにもいきませんから、家族がいる人は家族と、1人の場合には限られた友人と食事を楽しむということになりそうです。ネット通販で健康的な食材を入手し、家族で料理するのもよいかもしれません。

一足先に小学校の臨時休校を決めた北海道では、多くの飲食店で予約がキャンセルされましたが、一方で出前の注文は急増しているそうです。肉料理のフルコースが注文されるケースもあるそうですから、北海道以外の場所でもこうした高額注文が増える可能性は高いでしょう。

今は非常事態ですから、ほとんどの人が早く元の状態に戻って欲しいと考えていますし、自宅で何かを楽しむといっても気分的に100%というわけにはいきません。しかしながら、全員が落ち込んでいては、免疫にもよくないですし、経済へのマイナスも大きくなってしまいます。工夫を凝らして、楽しめるときには楽しむという気持ちの切換えが重要でしょう。

これまでの日本は、人が集まることを過度に重視する社会でしたが、ネットの普及によって非対面のビジネスやエンタメが増えており、日本人のライフスタイルも徐々に変わりつつあります。非対面には非対面の面白さやメリットがありますから、今回の巣ごもりをきっかけに、新しいライフスタイルについて、いろいろと模索してみるのもよいでしょう。
 

前回記事「新型コロナ、日本政府の対応に致命的に足りなかったもの」はこちら>>

 
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