いよいよ春本番、そろそろ衣替えの季節ですね。この春夏のワードローブや自分のクローゼットを見直すタイミングですが、たくさん服があっても着こなせていない、本当に着たいものがない…という方もいらっしゃるのでは。そこで今日は、クローゼットオーガナイザーの林智子さんに、少ない服でもおしゃれが楽しめる、“断捨離クローゼット”の作り方をうかがいました。

 

「20代の頃はアパレル勤務だったこともあり、1000着以上洋服を持っていました。その後、結婚・出産を経て、あるとき一気に断捨離を決行。今はクローゼットひとつにすべての季節の洋服が収まっています。収納はテクニックですが、ワードローブ選びは、まず今の自分にどんな服が必要かを考えることが先決です。年齢・体型・キャリア・子供の成長etc…約2年で変化していくと考えると、ワードローブも2年単位で見直しを。何となく好き、という気持ちだけではなく、小さい子供がいても着られるなど、今の自分に必要な”条件”を満たす服を選んで、不要なものは手放しています。
少ない服でまわるクローゼットにしておくと、1枚の服をたくさん着てあげられるし、そうしてたくさん着た服が消耗すれば、新しく買い直すことにも罪悪感が生まれません。だから常にアップデートできる”循環式のクローゼット”にすることができるんです。
“クローゼットの幅はライフスタイルの幅”なので、必要な洋服の量は人それぞれですが、ハンガーの数は変えずに、クローゼットにおさまる量にすることもおすすめです」(林さん)

 


林さん流・断捨離のルール


1.2回着てみて違う、と感じたら潔く捨てる
「しばらく着ていない服は、実際に着て鏡の前に立ってみます。そこで、今の体型に合わなかったり、“何か違う”と感じた時は迷わず手放します。そこで迷って残してしまうと、“着たい服”ではなく“着なければいけない服”になってしまいますよね。大切にしているのは、”ワクワク感”と”安心感”。1回目では“また着るかも”と思ったかもしれませんが、2回目も違うと感じた服はもう着ることはないはず」

2.白アイテムは汚れたら買い替える、を基本に
「白いトップスや白いパンツは、どうしても汚れてくるもの。1シーズン着られたら良いと思える予算のもので、定期的に買い替えるようにしています」


3.Tシャツとデニムは毎年アップデート
「定番で使用頻度の多いTシャツとデニムは、1年に1回今年らしいものにアップデートします。それだけで、何も考えずに着ても、着こなしが新鮮に見えるんです」

4.お気に入りアイテムを明確に
「自分の好きな色、シーズン問わず身に着けるアクセサリーなど、長く使えるものには”投資”します。逆に次に買い足すものは、この投資したアイテムを基準にして、素材やシルエットなど”なにが自分にとって使えるのか”の参考にします」

林さんが40代になって捨てたもの
 
・ボーダートップス
⇒カジュアルがしっくり来なくなるタイミング

・パーカ
⇒大人がおしゃれに着るにはハードルが高いため

・シワになりやすい素材の服
⇒シワのある服は着ている人もくたびれた印象に


林さんが40代になって足したもの
・とろみ素材のトップス
・センタープレスのきれいめパンツ
⇒どちらもしわになりにくく、きちんと感をくれる

・ロングカーディガン
⇒パーカの代わりに軽いはおりとして活用
 
 
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