白髪染め、する? 髪に負担の少ないマニキュアやヘナか、持続力のあるカラーリングか

 

白髪はもう、黒髪に戻らない……。ならばこれから先、白髪とは長いお付き合いになりそうです。悩むべくは、どうやって付き合っていくか。まずははまじのように、ヘナやカラーリングで黒髪をキープする方法。

 

浜中先生:カラーリングをして白髪を染める女性が多いと思います。ただ、髪への負担もありますし、ジアミンという成分にアレルギー反応が起きてしまう方もいらっしゃいます。
アレルギーのある方にはジアミンの入っていないヘナをおすすめしていますが、色の種類が少ないので物足りないと感じる方がいるかもしれませんね。

はまじ:私も過去にカラーリングからヘナに変えて、傷んだ髪をもとに戻すことができました。最近は、また負担の少ないカラーリングに移行中です。ヘナやカラーリング以外にも白髪に対処する方法でよいものはありますか?

浜中先生:髪に負担が少ないのはヘアマニキュア。ですが、すぐに色落ちしてしまうため、こまめなケアが必要です。カラーリングをしたらその次はマニキュアにするなど、髪にダメージを与えないように、使い分けて工夫をするとよいかもしれませんね。
 

白髪染め、しない? グレイヘアへの上手な移行方法とは


これまでは白髪を染める女性が大半でしたが、ここ数年でグレイヘアという言葉が認知されるほど、ファッションとして楽しむ女性が増えています。そこで問題になるのが、白髪染めをやめ、グレイヘアに移行するまでの期間。どうしたら、自然にグレイヘアまでの期間を過ごすことができるのでしょうか。

はまじ:グレイヘアの方、素敵ですよね。きれいなグレイヘアにするのは難しそうですが、よい方法はありますか?

浜中先生:グレイヘアを検討されている方にお伝えしたいのは、一気に変身!というわけにはいかないということを念頭に、計画的にグレイヘアへ移行していく必要がある、ということ。

はまじ:確かに急にグレイヘアになったら周囲もびっくりしますよね。

浜中先生:そうなんです。グレイヘアになると、やっぱり年齢が上がって見えるのは事実。なので、徐々にカラーリングのトーンを上げ、白髪染めの回数を減らしながら過渡期に時間をかけたほうが自分の目にも、第3者の目にもうまく馴染んでいいのかな、と私は思っています。そしてグレイヘアに移行した後は、いつも以上に身だしなみを整える意識が大切です。一言で白髪と言っても、真っ白だと清潔感もあってきれいなのですが、白髪の色味が黄色っぽく出る方もいるんです。誰もが美しく透明感を持ったグレイヘアになるとは限らないのも事実…歳を重ねるって、やっぱり「日々の自己管理」が大切なんですよ。

はまじ:そうなんですね。白髪になればだれもがきれいなグレイヘアになるわけではないのですね!

浜中先生:白髪染めをやめたいという気持ちはとてもわかります。ずっと白髪染めをし続けることってしんどいんですよ。それにやめると髪質がよくなります。定期的にヘアサロンへ行くのも面倒だしお金もかかりますからね。白髪染めをやめても、カラーリング同様お手入れはして欲しいと思います。

はまじ:カラーリングもグレイヘアも、きちんと手入れをすることが大切なんですね。年齢を重ねるとお手入れする部分が増えてきますね。

浜中先生:そうなんです。でも、手間が増えることを負担に捉えず、おおらかに受け入れてほしいと思います。ストレスなく持続することがエイジグケアには大切なんですよ。

 


白髪染め、する、しない? どちらの選択肢もこまめなお手入れがキーワードのようです。次回は、薄毛について。後ろで結んだ髪に違和感を感じたことはありませんか。健やかな髪を保つために大切なことって? 次回更新をお待ちください!

 

浜中聡子先生
医学博士。北里大学医学部出身。国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医、NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問。ホルモンバランスに着目した女性医療を提供する「Dクリニック東京 ウィメンズ」の院長として、薄毛治療などさまざまな女性の悩みに適した治療を行っている。「髪をあきらめない人は、3つの生活習慣をもっている: 専門医が教える、髪のエイジング対策法」(学研プラス刊行)など著書多数。

 

【協力店リスト】
ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズ ストア tel. 03-5468-2255

撮影/水野昭子(講談社写真部)
スタイリスト/福田麻琴
ヘア&メイク/TOMIE(nude.)
取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈
 

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