眠りが浅くなっていませんか? 質のよい睡眠とは

 

浜中先生:それからもうひとつ、質のよい睡眠を取るよう心がけてほしいと思います。

はまじ:質のよい睡眠とはどのような状態ですか?

​浜中先生:寝つきがよいこと、途中で起きずに朝まで眠ること、寝起きがよいことです。40代になると眠りが浅くなってくると思います。質のよい睡眠のために、まずは寝室の環境を整えましょう。

 


音と光を手放して、睡眠の質をアップ


はまじ:5歳の息子は、寝る直前まで家の中を走り回っています。興奮状態から心を鎮めてあげたいと思い、寝る前に絵本を読んであげるのですが、そうすると読み終わって電気を消すとすぐに寝られるんですよね。子どもってすごいなと思います。

​浜中先生:寝つき、寝起きのよさはだんだんと年齢を重ねるとともに「当然のもの」ではなくなるので、環境作りが大切になってきます。

はまじ:私は息子が寝たなと思ったら、耳栓をしています。すると朝までぐっすりと眠れるんです。

​浜中先生:外部の音を遮断することも質のよい睡眠に繋がっているんだと思います。他には、光を遮ることも大事ですね。照明をつけたままだと、眠りの質は浅くなります。また、テレビのつけっ放しや、寝る直前までスマホを見ることもやめましょう。ブルーライトを見続けていると、副交感神経がうまく働きません。

はまじ:寝る2時間前からなるべくスマホを見ないよう心がけています。

​浜中先生:いいと思います。あとは寝酒をしないこと。寝つきがよいと感じるかもしれませんが、睡眠は確実に浅くなります。寝酒をしないと眠れない方は、一時的にでも薬を処方してもらうことを検討されてみてはいかがでしょう。

睡眠は髪や肌にもプレシャスな時間


はまじ:睡眠は髪や肌と、どんな関係があるのでしょうか。

浜中先生:睡眠中は成長ホルモンが分泌されるので、カラダに栄養を促しているんです。さらに疲れやストレスもリセットされます。少なくとも毎日5〜6時間は睡眠をとってください。日中に眠たくなる方は足りていない証拠なので、睡眠時間を増やしましょう。また、休日にたっぷり寝るという方もいますが、寝溜めはできません。足らずを取り返しているだけですよ。


髪と肌のケアに向き合えることは、贅沢で幸せなこと


はまじ:40代のエイジングケアに必要なのは栄養と睡眠! 健康なカラダがあってこその髪と肌ですね。

浜中先生:はい。カラダに栄養が足りないと、髪や肌が健やかな状態を保つことは難しい。まずは生命にかかわる内臓に栄養がいって、肌や髪はそのあとなんです。

はまじ:確かにそうですよね。それに体調を崩してしまったら、髪や肌のケアなんて気にかける余裕はありません。髪や肌を気にかけられるって、実は贅沢で幸せなことですね。

浜中先生:まさにその通り! 食事と睡眠の改善が、すぐに肌や髪の変化としてあらわれることはありません。でもこの先行投資は必ず結果が出ます。三日坊主にならず、やろうと思ったその日から始めることが大切だと思います。髪や肌の状態がよくないなと感じたら、カラダのサインだと思って、一度生活を見直してください。十分な栄養と睡眠でアンチエイジングに取り組んでくださいね。


特別なマッサージケアや高価な美容液、最前線の美容医療に目を向ける前に、まずはライフスタイルを見直すこと。それこそが最高にして最善のエイジングケアにつながるのかもしれません。さて次回は、浜中先生とはまじが考える理想のアンチエイジングについて。お楽しみに!

 

浜中聡子先生
医学博士。北里大学医学部出身。国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医、NPO法人アンチエイジングネットワーク顧問。ホルモンバランスに着目した女性医療を提供する「Dクリニック東京 ウィメンズ」の院長として、薄毛治療などさまざまな女性の悩みに適した治療を行っている。「髪をあきらめない人は、3つの生活習慣をもっている: 専門医が教える、髪のエイジング対策法」(学研プラス刊行)など著書多数。

 

【協力店リスト】
ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズ ストア tel. 03-5468-2255

撮影/水野昭子(講談社写真部)
スタイリスト/福田麻琴
ヘア&メイク/TOMIE(nude.)
取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈
 

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