フリーランスの編集者として約14年働いてきましたが、コロナウイルスの影響で、今月予定していた撮影がすべて白紙に! 稼働した分=収入のフリーランスがこの先どうなるのか…。これまでは想像もしなかった状況になっています。さて、そんな私のようなフリーランス・個人事業主に100万円の給付が準備されているようです。このような給付を受け取るためのハードルが高いと聞きますが、実際に受け取ることができるのか、調べてみました。

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売り上げが50%以上減少したフリーランス・個人事業主が100万円もらえる「持続化給付金」とは

まず、今回のコロナ問題で生まれた「持続化給付金」とは何かを紹介する前に、ダメダメフリーランスの私のことを書かせていただきますね。

私はこれまでフリーランスのファッション編集者として働いてきましたが、運にも仕事にも恵まれてきたこともあって、フリーランスという仕事のリスクについてまったく向き合っていませんでした(今さらすっごく反省…)。
確定申告も税理士さんに丸投げですし、フリーランスの保険にも入っていませんし、ファイナンシャルなんとか的な話は一切勉強してなかったんです。自分の経費精算も後回しにしてしまうくらいだから(言い訳をするとしたら、仕事とほぼワンオペの子育てで忙しすぎて、精算作業に費やす時間が取れない…)、私がどれだけ危機感がなかったかお分かり頂けると思います。

なので、フリーランスに100万円支給と言われて調べてみたのですが、その資料をすぐに理解できなかったのは言うまでもありません(笑)。

ですが、興味があることを仕事柄調べるのは好きなので、私のようなお金の素人にもわかる状態になるまで、この「持続化給付金」についてリサーチしてみることにしました。
 

「持続化給付金」最大100万円が受け取れるかどうかは、去年の売り上げと比較して判断

 

まず自分が「持続化給付金」を受け取れる対象者かどうかを知るには、前年度の売り上げと比較することが必要なようです。2020年1月から2020年12月のうち、2019年の同月比で売り上げが50%以上減少した月があれば、対象になります。

今年度の売り上げがどこかひと月だけでも50%以上減少していたらOK。ですが、毎月のように49%まで減少してしていたとしても、給付金を受け取ることができません。
 

「持続化給付金」でいくらもらえるの? 前年と今月の同月と比べて、一番売り上げが減少した月の数字を基準に計算

 

「持続化給付金」の対象になれば、フリーランス、個人事業主は最大100万円が受け取れます。では、自分が一体いくらもらえるのか。

その計算式も決まっています。その一例として「前年毎月の売り上げが30万円、前年の総売り上げ360万円、2020年のある月の売り上げが50%減少の15万円になった場合」として計算してみます。

計算式は、「2019年の総売り上げー(前年同月比50%以上減少した月の売り上げ×12か月)」
前述の数字で計算すると「360万円ー(15万円×12か月)=180万円」になります。この180万円が「売り上げ減少分」となります。フリーランス、個人事業主の場合は給付額が最大100万円なので、売り上げ減少分が180万円だったとしても100万円の支給になります。
支給の金額は、売り上げ減少分が上限なので、計算式に当てはめて出た売り上げ減少分の数字が80万円だった場合の支給額は100万円ではなくて80万円になります。
 

「持続化給付金」の申請はいつから?100万円はいつ受け取れるの?オンライン申請もできるの?


「持続化給付金」の申請や給付がいつからかについては、これから行なわれる令和2年の補正予算の成立をもって確定するそうです。

実際に成立すれば、そこから1週間程度で申請の受け付けを開始し、なんとオンラインでできる電子申請も予定しているようで、申請後2週間程度というスピード給付が想定されているようです。


補正予算の成立で「持続化給付金」の実施が確定。補正予算の成立はいつ?


経済産業省がホームページで公表されている説明部分には、補正予算が何月何日に成立するかの記述はなかったのですが、自己調べではどうやら今月末あたり(4/27?)には補正予算が成立する見通しのようです。ホームページには「今月最終週を目処に確定・公表しますので今しばらくお待ちください」という記載がありましたので、今月か来月にはスタートしそうですね。
 

「持続化給付金」に必要な書類は?


フリーランス・個人事業主の場合、給付に必要な書類は今のところこの3点が予定されているようです。①本人確認書類 ②2019年の確定申告書類の控え ③2020年減収月の収入額を示した帳簿など 思ったよりすぐ用意できる書類ばかりでひと安心。

私自身は3月、4月に計上する売り上げはこれまでにいただいていた仕事が残っているので、まだ50%減少していないような気がしますが、4月は新しい仕事の稼働がほぼなくなってしまったので、5月の売り上げはかなり悲惨なことになりそうです…。補正予算が成立して、自分の5月の売り上げが見えてきて、申請をすることになったらまたレポートしたいと思います。

※掲載の情報は4月16日現在の情報ですので、今後変更になる可能性があります。また、記事の内容は編集部調べです。

構成・文/高橋香奈子

 

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