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雅子さまスタイルを完成させる定番4アイテム「パール、スカーフ、靴そして帽子」

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③ 帽子


昼の正装には帽子をかぶるのがマナー。そのことから、皇室の女性のフォーマルスタイルは帽子が必須です。

 

セットアップと同素材の帽子は、幅広の濃いベージュのリボンがエレガント。パールのネックレスの長さとインナーのバランスも完璧です。2013年11月30日、東京・羽田国際空港にて。写真/Shutterstock・アフロ

 

ライトグレーのスーツにシャイニーなくすみブルーのつば広お帽子・カプリーヌを。優しく控えめな華やかさです。1993年6月26日、奈良県奈良市・近鉄奈良駅にて。写真/毎日新聞社/アフロ

雅子さまの定番の帽子といえば、リボンが施されたもの。幅広のリボンはそれだけで品よくエレガントな印象です。

 

ロングジャケットにワイドパンツの組み合わせがマニッシュな、オフホワイトのコーディネートに大きめのベレー帽がポイントに。1994年11月、中東4カ国歴訪に際し、サウジアラビアのカフジ空軍基地をご訪問。写真/JMPA・主婦と生活社

「個性的な形のお帽子も、雅子さまは難なく着こなされています。頭巾のような帽子はかぶるのに勇気のいる形ですが、とてもスタイリッシュ。下に行くにしたがって次第に濃いグラデーションになっているドレススーツもユニークですね」


④ バイカラーの靴


「つま先が濃い色のバイカラーの靴は、脚が長く見える効果があります。2色の靴はシンプルなスタイルの服のアクセントにもなりますし、いろいろな服の色に合わせやすいのも利点です」。靴もお手入れをしながら、長く大切に履かれています。

 

白のシンプルなワンピースの上に、格子のラインが入った濃紺のジャケットを羽織られてた雅子さま。バイカラーの靴、そしてジャケットのボタンなど、ネイビーとホワイトのバランスが爽やかなコーディネートです。2005年8月10日、那須塩原駅にて。写真/ロイター/アフロ

 

明るいブルーグレーのスーツには、白とネイビーのバイカラーの小物を合わせられ、フォーマルな印象ながらも爽やかさが感じられます。1999年6月15日、栃木県・東武下今市駅にて。写真/読売新聞/アフロ

パールのアクセサリーや靴など、同じものを長く愛用されることでそれが定番となり、雅子さまスタイルが確立されていることがお分かりになるでしょうか。
自分に合った上質なものを大切にされていることが、小物にも表れていますね。


石原裕子(いしはら・ゆうこ)
ファッション評論家。長年に渡りパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークのプレタポルテコレクションを取材し、世界のファッション業界事情に精通している。即位関連の一連の儀式の間、メディアで雅子さまの装いを分かりやすく解説。現在、テレビ・雑誌・講演などで活躍中。「ファッションチェック」という言葉の発案者でもある。

●聞き手
高木香織(たかぎ・かおり)

出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に、『愛のダイアナ』( 講談社)、『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』( ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』(講談社)、 カレンダー『永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、 『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。

 

本文、キャプションは過去の資料をあたり、
敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、
その当時のものを使用しています。
取材・文/高木香織
構成/片岡千晶(編集部)

前回記事「【雅子さま】ベーシックをロイヤルファッションに変える7つのポイント」はこちら>>

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