Miwako’s point!!
「クリームを押し込むようにハンドプレス。リップはささっと直塗り。ラフに、カジュアルに、がこなれ感の決め手に」

 

松本さん:「赤いリップって、なんとなく緊張感があるけれど、未和子さんの塗り方は気楽でいい感じ(笑)」

水野さん:「今日の装いにはこのくらいのちゃんとしていない感じがいいかなって。千登世さんは唇の形もとってもきれいなの。だから心持ち手を抜くイメージです。直塗りで、ささっと」

松本さん:「最後にクリームを肌にぎゅっと押し込んでくれるのも気持ちがいい!マッサージのようで顔色がワントーン明るくなった感じ」

水野さん:「メイクの仕上げに肌にクリームを吸い込ませるように、ハンドプレスします。このクリームはテクスチャーも軽いから、べったりせず、気持ちがいいでしょう?ハイライトでポイントに光を集めるのとはまた違って、肌全体をウェットに。最初から馴染んでいる感じに作るんです」

松本さん:「素肌の質感が変わると、リップの印象やメイクだけでなく、全身の雰囲気も変えてくれますね」

水野さん:「素肌が感じられて、より自然に、よりカジュアルになりますし、小気味よくなるんです。生き生きとした感じになるから、艶っぽさのある黒シャツや、インパクトのある黒のレザー小物がリアルクローズに落ち着くでしょう?素肌感で全身のバランスをコントロールするのは、大人には有効。普段ベースメイクから丁寧に作っている方が、少しカジュアルにしたいなっていう時にも、ぜひ取り入れてみてほしいですね」

松本さん:「私にとっても、とてもうれしくて、新鮮な経験になりました。『メイクとおしゃれのキャラクター、ちゃんと合ってる?』というタイトルに、ドキッとして(笑)、でも本当にその通りだなって。大人になると、もう手が覚えているくらいメイクが決まっていたりもするけれど、装いは違うのに、毎度同じメイクっていうのもじつは違和感があったり。目を閉じていてもできるという手順を少し変えてみたり、仕上げを少し変えてみるだけで、印象も変わってくるもの。それが風通しを良くしてくれたり、おしゃれの空気を入れ替えてくれたりするから。年齢を重ねても、そういう気持ちを持っておしゃれもメイクも楽しんでいきたい、改めてそう思います」

「白シャツの日に潤い感を足す「シャネルのハイライター」」はこちら>>

 

使ったのはこれ!

 

デニムスタイルとシャツスタイル、そしてメイク。川良編集長、松井さん、そして千登世さん、6回にわたってお届けした、それぞれのスタイリングと未和子さんのメイクが織りなす女性像が印象的でしたね。

「単にメイクのハウトゥではなく、もっと本質的に、おしゃれとメイクを考えたかった」と話す未和子さん。「『どういうライフスタイルを送っている?どんな装いが好き?』という前提があってこそ、その人となりが透けるメイクになり、その人の内面がメイクを通して前に出てくる」というお話にも納得です。

デニムとシャツスタイル、4人目のゲストは −−−−この記事を読んでくださった『あなた』です。

大好きなスタイルに身を包んだご自身を鏡の前で眺め、お顔をどう引き立てようか、じっくり向き合ってみてください。新しい服に頼らなくても、ちょっと気持ちが変われば、それこそが大切な一歩。おしゃれもメイクも、きっと、もっと楽しくなってくるはずです。
 

「エレガントな女性がデニムをはく時の「ほどよいメイク」って?」はこちら>>

撮影/目黒智子
メイク/水野未和子(3rd)
ヘア/TAKESHI(Sept)
取材・文/松井陽子
編集/朏 亜希子(mi-mollet編集部)

 


第1回:「デニムコーデを洗練させる「立体眉」の描き方」 はこちら>>
第2回:「大人こそ春メイクは「ピンク」。肌に自然な血色を足す方法」 はこちら>>
第3回:「デニムの日の定番・赤リップ。プロが勧める旬の1本とこなれる塗り方」 はこちら>>
第4回:「白シャツの日に潤い感を足す「シャネルのハイライター」」 はこちら>>
第5回:「エレガントな女性がデニムをはく時の「ほどよいメイク」って?」 はこちら>>

 
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