③ 一気に片づけず、1日3時間まで 


よく、「片づけはダラダラやらず、一気にやりましょう」といわれますが、モノを愛する人にとって、これも有効ではありません。 
片づけは、集中を要する作業。正しい判断がつづくのは「3時間」が限界です。 
「1日3時間まで」と時間を区切り、一歩ずつ着実に進めていくしかありません。 
私自身も、お客様のお片づけ依頼では、3時間以上は受けないようにしています。劇的なビフォー/アフターはつくれませんが、ゆっくりじっくり向き合うので、片づけ後に後悔するようなことはありません。 

 

一人暮らしであれば、家全体を片づけるのに平均20〜30時間かかるといわれています。 
3連休などに集中してやれば、10時間×3日というふうに、一気に終わらせることもできなくはありません。 
しかし、1日のうち3時間以上つづけて片づけていると、よくも悪くも、ヤケになってくるものです。 
モノをたくさん捨てたいときは、この「ヤケになる」状態は、プラスに働きます。 
「ええい、面倒くさい、この際すべて捨ててしまえ!」と、トランス状態で何もかもゴミ箱に投げ込みたくなるなど、感覚が麻痺し、判断が大胆になっていきます。作業が終わってしばらく経ったあとに、勢いで捨ててしまったと後悔するリスクが大きいのです。 
そのため、片づけはコツコツつづけているうちに、ふと気がつけば「あれ?いつの間にか、家の中がほぼミニマリスト状態になっている!」という変化を感じられるのが理想です。その状態に達すれば、毎週30分メンテナンスするだけで、整った使いやすい状態を維持できる「理想の我が家」になるでしょう。 
 

 

④ 自分が何を愛しているのか把握する 


モノへの愛情は個人差がありますが、カテゴリによって、思い入れの強いモノと、そうでないモノがあると思います。 
そこで、片づけはじめる前に、自分自身の思い入れを可視化すべく「愛するモノランキング」をつくってみましょう。 
「愛するモノ」とは、 

・ 買うことが好き!
・見ているだけでテンションが上がる!
・「捨てる」なんて考えたくもない! 

などというように、自分自身が心を揺さぶられるモノのことを指します。