子ども向けに創った絵本「ねぶしろ」。主人公のモデルは息子


子供が生まれて間もなく、3作目となる初の子ども向け絵本『ねぶしろ』を出版します。

『ねぶしろ』さく/あべはまじ え/ひらさわまりこ

ネブソクシロクマの子ども、ねぶしろは、眠ることが苦手でいつも寝不足。物音が気になってお昼寝ができずに困っていると、お母さんがねぶしろの側にやってきます。目の周りがくまで真っ黒なねぶしろのキャラクターは、大人も思わず惹きつけられる愛らしさが。

はまじ「眠ることが苦手でいつも寝不足な主人公のねぶしろは息子がモデルです。とにかく赤ちゃんのころから眠るのが苦手な子だったんです。授乳も1時間おきでした。5歳になった今でも一人では寝ないので、毎晩一緒にベッドに入っています。『ねんねこねんねこ~♪』と歌いながらお腹をトントンすると、スイッチが切れたように寝るんです。その様子を見て安心しちゃうからなのか、私も朝まで一緒に寝てしまう。その様子を見ていた夫が、「寝かしつけの時間って、お母さんにとってもいい時間なんだね」って。それを聞いて、確かにさっきまで慌ただしく家の片付けや子どもの世話をしていたのに、寝かしつけは私にとっても気持ちが穏やかになる時間なのだと思いました。この、お母さんと子どもの幸せなひと時を絵本に残したいと思って『ねぶしろ』は生まれました。息子が大きくなったときにこの絵本を通し、愛された証を感じてもらえたら嬉しいですね」


そして待望の最新作「ねぶしろとおいしいまる」ができるまで

『ねぶしろとおいしいまる』さく/あべはまじ え/ひらさわまりこ

おかあさんが作ってくれたドーナツを持って、森へ出かけるねぶしろ。道の途中でドーナツを欲しがるヘビやキツネに出会い、怖くて仕方なくお裾分けをすることに。そしてドーナツがひとつもなくなったとき、帰る道もわからなくなっていました……。


先月には待望の第二弾、「ねぶしろとおいしいまる」が発売されました。

はまじ「子供って食いしん坊。好きなものをいっぱい食べたいんです。そしてあわよくば独り占めしたい。子どもらしくて微笑ましいのですが、分け与えることで自分によいことが返ってくることを少しだけ含ませてお話を創りました」

一緒に絵本を作るようになり、プライベートでも親交を深めている平澤まりこさんとは、スムーズに作品作りが進んだようです。

はまじ「まりこはんには、第一弾の『ねぶしろ』を描いてもらうときに、温もりのある世界をリクエストしたところ、柔らかなタッチが表現できる筆を使ってくれました。その後もねぶしろのキャラや洋服のやりとりもあったのでセッションは多かったのですが、今回は第二弾、とてもスムーズに進みました。前回より、ねぶしろの表情を豊かにしたいというお願いをしたくらいかな」

 

泣いていても、何か面白いことを見つけるとすぐ笑顔になる息子さんの日常を側で見ていて、表情豊かな子どもを描いて欲しかったそうです。

はまじ「まりこはんとは、昨夏のベルリン旅行で長い時間を一緒に過ごしたので、息子の表情や性格も理解してもらえたようです。何しろお風呂もトイレも私と一緒なところも、おかしな替え歌でトイレの世話をするところもずっと見てもらいましたからね(笑)」

夫婦二人だったころに手掛けた『森へ行く』や、お腹に新しい命が宿ったことで生まれた『しろ』、そして我が子へ伝えたいことを込めた絵本『ねぶしろ』シリーズ。絵本作家・阿部はまじの作品には、常に二人の愛や願いが宿っています。次回は『ねぶしろ』のモデルになったお子さんとの関わり方や、ご夫婦の話を伺います。

写真・取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈
 

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