タイに行きタイ。

こんな使い古されたダジャレを令和2年に使うことになるとは、よもや想像もしていませんでした。でも今心の底から僕はタイに行きタイ。コロナが終息したらやりたいことはぶっちぎりナンバーワンでタイ旅行です。

それはなぜか。答えは簡単。タイ沼にハマってしまったからです。
 

人類の楽園は、タイにあった


コロナ禍により世界中が重いムードに包まれたこの春、水面下でオタクたちを騒がせる恐ろしいコンテンツが生まれていたことをご存知でしょうか。それが、2020年2月よりタイのGMMTVにてオンエアされているドラマ『2gether The Series』(以下、『2gether』)。

写真はGMMTV公式Facebookより。


毎週金曜21:30(日本時間では23:30)より放送中で、国内放送終了後は英語字幕付きで公式YouTubeチャンネルに最新話が配信されるという手厚い福利厚生により、一気に全世界へ人気が拡散。日本でも、毎回、有志の方々が日本語字幕をつけてくださるおかげで(ありがとうございます!)、どっぷり沼に沈み、以降口を開けば「タイが…」「タイが…」とうわごとのようにつぶやく人が続出しているとかいないとか。

 

ざっくりあらすじを説明すると、『2gether』は、ある日突然同性の男の子・Greenから愛の告白をされた大学生・Tineが主人公。Tineは、猛アタックをしてくるGreenを諦めさせるためにある作戦を立てる。それは、学内屈指の人気者・Sarawatにニセの彼氏になってもらうというもので……というのが大まかなストーリー。恋人のふりをしてもらうことから始まるロマンティックラブコメディという、人類が230万年の歴史の中で繰り返しときめいてきた例のアレです。

(以下、『2gether』の内容に言及する記述が出てきます。まっさらな気持ちでこの沼に飛び込みたい方は今すぐYouTubeに行って『2gether』廃人になってから、もう一度こちらのページへお越しください)



この『2gether』、何が素晴らしいかというと、人類が悠久の時間をかけて積み上げてきた「ラブコメ構文」なるものを徹底してやり切ってくれているところ。

ポッキーゲームでキスしたり。お気に入りの曲を片耳イヤフォンで聴きっこしたり。ソファの上でくっつき合って寝たり。ソーシャルディスタンス!なご時世に、この至近距離。ふたりの三密は小池都知事も止められない。

そして、そんな「ラブコメ構文」を漫画でもこんな完璧な組み合わせ見たことないという最強のバランスで実現してくれているのが、Tine役を演じるMetawin Opas-iamkajorn(通称Winくん)と、Sarawat役を演じるVachirawit Chivaaree(通称Brightくん)。とにかくこのおふたり、お顔が良すぎて、顔面偏差値がオックスフォード大学を首席で卒業してる。

左がMetawin Opas-iamkajorn演じるTine、右がVachirawit Chivaaree演じるSarawat。 写真はGMMTV公式Facebookより。

この世の汚れと肌のくすみをまるで知らないイノセントボーイのWinくん&フェロモン出すぎて吐息だけで世界を妊娠させるセクシーモンスターのBrightくん、とそれぞれの魅力が両極端に振り切っているところが、オタクをさらに狂わせる。ベビーフェイスのWinくんと彫刻フェイスのBrightくんというお顔の相性の良さは、カレーライスとリンゴを超える世紀の発明。ハウスバーモントカレーも真っ青です。

77億の世界人口から、タイプの違う美男子がこの作品のためにめぐり逢ったとか、キャスティングした人には一生Amazonギフト券を贈り続けたい。しかもドS気質のSarawatの方が微妙に背が低いところがツボをおさえすぎていて、ふたりを黙って眺め続ける部屋のポスターに僕はなりたい。
 

 
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