足やひざ、腰、首などに痛みがある。頭痛やめまい、不眠などの不調がある。そんな方は、ちょっと自分の足を見てみてください。もしかしたら、外反母趾や扁平足、浮き指(足の指が地面から浮いてしまっている状態)だったりしませんか?
そんな足裏の異常が、体全体の不調を引き起こしている可能性があると指摘するのは、カサハラフットケア整体院院長の笠原巌先生。先生の特製インソール付きの新刊『足を守って一生歩く! かかと超厚インソール』から、足を守るインソールを靴に入れることで、痛みや不調を改善する方法をご紹介します。

 

歩くときは体重の3倍、走るときには体重の約5倍もの重力が、足裏に集中しています。そんな過酷な状況の足裏には、地面からの突き上げ(大きな衝撃とねじれ)を吸収する機能が本来は備わっています。でも、現代人は裸足で歩いたり、凸凹した土の上で運動することが少なくなり、足裏への刺激が減っているため、その機能も踏ん張る力もどんどん弱まっているのです。

視力が悪くなればメガネをかけ、耳が遠くなれば補聴器をつけるのと同じで、足の機能が衰えたらインソールで補うようにすることが大切です。

 


超厚底のインソールが、地面からの突き上げを吸収!

 

建物は地震の縦揺れ、横揺れによって崩壊しますが、人間も地面からの突き上げによって体中にゆがみやズレが生じます。地震と同じように、地面からの突き上げには縦揺れ(衝撃)と横揺れ(ねじれ)がありますが、特に体の土台である足裏に異常があると、足裏に本来備わっている免震機能が極端に低下。結果、毎日少しずつ衝撃とねじれが蓄積され、体全体にゆがみを生じさせてしまいます。そのゆがみが、足、ひざ、腰、首の痛み、頭痛、めまい、自律神経の失調などを引き起こす危険性も。

「かかと超厚インソール」は衝撃を吸収する高弾性EVA素材製で、かかと部分の厚さは1.6センチ。このインソールを靴に入れれば、クッション性のある厚い素材がかかとにかかる大きな負荷を分散、地面からの突き上げを吸収してくれます。

 


カップ状のフォルムでかかとをホールド


高さ4ミリのサポート部分でかかとを立体的に包み込むカップ状の立体フォルムが、着地時のかかとのブレを防止。かかと重心を正しい前重心に戻してくれる効果もあります。


長時間歩いても疲れにくい


超厚底によってちょっとだけ前傾姿勢になるので、自然に足がスッと前に出ていくようになります。土台が安定し体全体のバランスもよくなるので、体に負担のかからない正しい歩き方が自然にできます。疲労がたまりにくくなり、これなら長時間でも気持ちよく歩けます。


インソール裏面に秘密あり

 

裏面は前面に凹凸加工がされており、歩行時や走行時のハードな動きに対しても、ズレをしっかり防止してくれます。また、土踏まず部分には5本の溝をつけることで、高い屈曲性と柔軟性、そして復元力を発揮。接地から離地までの足裏の動きに合わせ、指先、指の付け根、かかとと立体的にフィットします。
足先の方には、サイズ表記と切り取り線ガイドの刻印が。自分のサイズに合わせて、ハサミで簡単にカットできます。

 


「かかと超厚インソール」はどんな靴に使える?

 

このインソールを靴に入れると甲が高くなるため、スニーカーやウォーキングシューズ、ウォーキング仕様のビジネスシューズなど、紐やマジックテープで甲の高さを調整できる靴が適しています。パンプスやローファーなど、紐で調整できない靴には不向きです。
毎日の通勤、立ち仕事、ウォーキング、ジョギング、ハイキングなど、どんなシーンでも使うことができます。


ステイホーム期間の運動不足解消のためにも、ぜひこのインソールを靴に入れてウォーキングをしてみてくださいね。
ご年配のご両親へのプレゼントにもおすすめです!

笠原 巖 Iwao Kasahara

外反母趾・浮き指・へバーデン結節研究家。カサハラフットケア整体院院長。 柔道整復師。過労性構造体医学(Gバランス理論)創始者。これまで46年間 にわたり、12万人以上の足を診て、「足と健康との関係」を追究。外反母趾・ 浮き指・扁平足、足へバーデン(仮称)などの不安定な足が引き起こす、ひざ、 腰、首などの痛みや肩こり、首こり、自律神経失調状態、うつ状態など心身の 不調「未病」を重力とのバランスで力学的に解明する。『特製オリジナル枕つき 安眠ウエーブ枕「極上」』(講談社)、『あなたの指先、変形していませんか?』(自由国民社)など著書多数。

 

 

<書籍紹介>
『特製インソール付き 足を守って一生歩く! かかと超厚インソール』

著 笠原 巌 講談社 定価:本体1980円(税別)

かかとを守る超厚底のインソールで、ラクに歩こう! インソールの素材は高弾性EVA。かかと部分は厚み1.6センチ、かかとをサポートするフチの高さは0.4センチ。併せて2センチのインソールが足を守ってくれるから、「長時間歩いても疲れにくい」「重心が正しい位置になる」「腰痛、ひざ痛などの緩和」「足裏機能の復活」「体の不調が改善される」などの効果が期待できます。インソールは、裏面のサイズガイド線を参考にハサミで簡単にカットできるので、足サイズ22~28センチの人ならば誰でも使用可能です。 

写真/伊藤泰寛(本社写真部)
モデル/本多麻衣
ヘア&メイク/木村三喜
骨イラスト/清原修志
靴イラスト/DNPメディア・アート OSC
編集協力/アイブックコミュニケーションズ
構成/松崎育子(編集部)

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