タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。

夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にした女性の悩みのタネは尽きません。今回も読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。

 

日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?

【写真】アン ミカさんの素顔と私生活>>

 

【夫やパートナーとの関係にまつわるお悩み】

夫との関係に悩んでいます。約20年一緒にいます。

浮気に借金に事業失敗にと、結婚生活は散々な時期もありましたが、夫は今きちんとした企業で仕事し、家族も大事にし、家事も手伝ってくれと、家族・父親としては必要な存在です。悩みは、ママとしては私を大事にしてくれているけれど、私はそれだけでは物足りないということです。

週末も彼は趣味に没頭し、子供の行事がある時以外は結婚当初からおりません。手をつなぐこともなく、セックスレスも10年以上になりました。正直なところ、すごくすごく寂しいです。10年の間、触れ合いが自分には必要だと言うことは幾度か伝えました。セックスレスを解消したいとも伝えました。しかし、夫からは「仕事に集中したいからできない」と言われました。

今は寂しさを紛らわすために、彼氏を作りました。肌と肌が触れ合うと気持ちが良く、安心します。でも罪悪感にかられます。本当は夫だけでもいいのに、と思います。でも、それは叶うことはありません。宙ぶらりんの状態がとてもしんどく感じます。

夫とは引き続き家族として仲良くして性欲は外で処理をする、と割り切るべきか、きちんと離婚して人生の後半は心も体も愛せる一人の人を探してやっていくべきか、悩んでいます。末っ子がまだ小学校高学年なのも踏み切れない理由のひとつです。子どもたちはみんなパパが大好きなのです。別れることになっても、わたし自身はきちんとした収入があるので、生活には問題ありません。どうしたらよいのか、ずっと悶々としています。アドバイス頂けると嬉しいです。
(wyukoさん・43歳)


これはすごく失礼な話ですね……。


wyukoさんは、旦那さんのことが今も好きなのだと思います。

好きだから、10年間もの間、きちんとセックスレスを解消したいことを伝えてきている。勇気が必要だっただろうし、大変だっただろうと思います。それを「仕事に集中したいからできない」と切り捨てるのは失礼すぎると感じました。

まず大前提としてお伝えしておきたいのが、性欲って男性ばかりにあるのではなくて女性にもあるということ。“男性には性欲があることが普通で、女性の性欲が強いのは破廉恥だ、淫乱だ”などと言われてしまう風潮がありますが、それはおかしい。

性的な触れ合いについては、なくてもいい人もいるし、できないなら仕方ないとあきらめて自分で処理できる人もいるし、そして、なくてはならない人もいる。これは男女ともに言えることで、それぞれの人によって違うものです。

その上で、wyukoさんには「お母さんなんだから、子供のためにも、肌をふれる温かみを求めることや、自分の性欲をあきらめなさい」とは絶対言いません。あなたは女性としての自分を大切にしている人だろうから、きちんと見た目にも気を使って、お仕事もして、家庭のことも考えて、そして旦那さんに訴え続けてきたのだと思います。

すごく突然失礼なことを聞きます。旦那さんは週末ほとんど家にいないということですが、旦那さんにも相手がいたりしませんか? ちょっとそこも心配です。訴えても手をつないですらくれない夫との生活を、子供がいるから別れられないと言って、嘘をついて誰かと気を紛らわす。これは夫婦としてだけではなく、家族としてもやはり健全ではないと思います。wyukoさんがこれからずっと罪悪感とともに生きていくのが幸せなのかといったら、違いますよね。

 
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